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内閣改造

夜になって第2次内閣改造の顔ぶれが決まったようです。
政治の重要性は歳と共に理解され、
こうした国政の人事にも色々と意見を持てるようになりました。

しかしながらそれでもひとりひとりの閣僚について
その人となりや能力を推し量ることは困難です。
となれば選任を担当された政府の主要メンバーや
自民党幹部を信頼するしかありません。

この構図は一般の会社や組織においても全く同様です。

改造人事が発表されると即座に与野党幹部からの評価が出ますが、
言葉は違えど内容はいつも同じです。
おそらく前回の録画をそのまま流しても国民の多くは気付かないかもしれません。

また1週間もすると政治資金など色々な問題を暴露される方がでるのではないでしょうか。
すると野党側からは伝家の宝刀、「任命責任」が振り下ろされます。
お決まりの”演舞”です。

野党議員の中には例え選挙応援の要員であっても身辺調査は必須であると言われた人がいます。
逆に「やり方をご教示下さい」とやり込められていましたが。
これもおそらく想定内の批判発言であり、
存在をアピールするための自己宣伝だろうと思います。
他人の欠点を指摘して自分を高く見せる手法は余りに稚拙です。

国民は大臣になって初めてその人の能力を評価することが出来ます。
今回、旧統一教会問題で記者に対して開き直り答弁をした大臣は外れました。
確かに記者の中にも勉強不足の人もいて、
何を聞き出したいのか、それによって何が進展するのか意味不明です。
故石原元都知事、橋本元市長、そして麻生氏のようにレベルの低い記者を一蹴する政治家も少なくなりました。

ともあれ、喫緊の問題として大雨災害、コロナ感染があります。
明日の任命式もそこそこに実務を進めて頂きたいと思います。

「事件の検討は会議室から現場へ」織田裕二に肖り

院長 小西宏明


 

2022-08-09 21:07:00

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大雨と水のう

今晩、函館は大雨警報レベル4です。
観測史上最大の1時間に64mmの大雨で、
ホテルでは冠水した所もあるようです。
尋常ならざる降り方で排水が追いついていません。

クリニックでもトイレや台所で逆流が起こっています。
ただ以前に対応工事をしてもらっていたため水しぶき程度です。

妹からこんな工夫を教えてもらいました。


埼玉県草加市HPより

確かにこれは自宅にあるもので作成出来ますし、
重さも水の量で調整可能。女性でも簡単に取り扱えます。

函館は1年を通じて自然災害が少ない地域だと思います。
それが故に防災意識が希薄になるということも考えられます。

また若いうちは体力もありますし臨機応変な対応も出来ます。
しかし高齢になるにつれ、まずもって動き出そうという気持ちがなくなります。
状況判断が甘くなり、まだ大丈夫だろうとなってしまいます。

災害報道の中で助かった住民の声を聞くと、
家族から促されたとか、隣近所の人や地区の班長さんから言われたとか、
誰かしら背中を押してくれた人がいます。
それだけ避難や避難準備に取りかかることには”ハードル”があるのだと思います。

ここ数年を振り返っても”観測史上”とか”想定外”という言葉を頻繁に耳にするようになりました。
ありとあらゆることを想定して準備は出来ませんが、
日頃から少しずつでも備えておく必要があります。

「こんな時はこうすれば良い」という知識だけでも有用です。
「見たことある、聞いたことある」なら尚更です。

ブラックアウトを教訓にクリニックには予備電源を複数確保しました。
今回を教訓に妹が教えてくれた”水のう”を次回はやろうと思います。

院長 小西宏明


 

2022-08-08 22:00:00

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徳島県つるぎ町立半田病院の事案

コンピュータウイルスに感染して病院機能が麻痺したことは記憶に新しいと思います。

検証結果が報告されており、特筆すべきは業者側の対応の拙さです。
一部は原因究明の妨げとなるようなデータ喪失にもつながりました。

ウイルスに感染したと聞くと病院側の管理が悪いと考えがちですが、
今回の結果をみると本来信頼していたであろう業者側の、
この方面での知識不足や経験の未熟さが露呈していました。

病院情報システム、通称電子カルテは今やどこの医療機関であっても必須アイテムです。
これまで普及の妨げとなっていたのは職員のコンピュータアレルギーと資金だと思いますが、
もう今は60歳代であってもコンピュータに馴染みがない人などいません。
前職の大学病院に電子カルテが導入された2004年当時は、
教授を中心に抵抗感のある方はおられ、当初紙カルテを残した診療科もありました。

資金の問題は2つあります。
ひとつは導入時の費用の内訳が不明瞭な点です。
物品や検査機器購入と違いアプリケーションは捉えどころがない製品です。
そのため業者から提示される価格の妥当性が評価しにくいのです。
今はもうほとんどの病院への導入実績から価格が高いのか安いのかの比較が容易になっています。

もうひとつは電子カルテ化したことへの対価がほとんどなく、
保険点数だけではとうてい費用は回収できないことです。
いわば建物の建設費のようなものです。
さらにコンピュータシステムは定期的な保守や部品交換が必要です。
この点も建物の保守点検と補修費用と同じ考え方です。

ゆえに「真綿で首を絞められる」、「ボディーブローのようにジワジワダメージになる」、
「電子カルテ地獄」など病院管理者の泣きが入るわけです。

実はさらにもうひとつの問題が今回のような事態に関連します。
それはITスキル不足です。
大学病院のように事務系職員が大勢配される場合であっても
大型システムに精通した人はほとんどいません。
病院によっては電子カルテ導入後に、その業者から優秀な人を引き抜いて病院事務に組み入れるところもあるくらいです。
ちょうど警察OBを引き抜いて安全管理部門に就いて頂くのと同じです。

今回のようなコンピュータウイルスによる機能麻痺は稀ですが、
年に数回発生するのがシステム障害による電子カルテ停止です。
病院にとって電子カルテは電気ガス水道のようなインフラと同値であり、
たとえ数分であっても全診療停止を来します。

半田病院は復旧まで1か月余りかかっています。
内部の障害ばかりではなく、外部からの侵入への防御が如何に重要かを示していますが、
冒頭で示したように頼らざるを得ない業者の不手際は想定外です。

診療に例えるなら経験未熟な医師が手術して重大な合併症を起こしたようなものです。
そのくらいこの報告は全国の病院に大きな影響を与えたと思います。
特に電子カルテ管理部門に専門職員がいない中小病院では喫緊の課題です。
業者のITスキルの評価は至難のわざです。

このたび医師会病院に電子カルテが導入されるそうです。
システム導入業者は市立病院や五稜郭病院と同じです。
私は個人的にも知り合いが多い業者ですが、非常に信頼のおける会社だと考えています。
少なくともITスキルは同業者の中でも高いレベルにあります。

実は道南を発祥の地として全国に普及している医療連携システムの開発元であり、
全国のシステムを一元管理しています。
多くの方はご存じないと思いますが、函館は地域連携システムの日本のリーダーとなる街です。

近くに名医がいることほど心強いことはありません。
「私、失敗しないので」 外科医 大門美知子

院長 小西宏明

2022-08-07 20:44:00

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還暦会延期

中学高校の還暦会が延期となりました。
昨年から2度目の延期で、
次回は65歳の会になるそうです。

幹事からのメールに寄れば参加予定であった医師を中心に多数のキャンセルが出たことが
主な理由でした。

「これが医療従事者の現場感覚だなあ」と至極納得しました。
一般市民よりも医師の方が現在の感染状況についてはより深い理解と対応が出来ます。
「今は移動はしてはいけない、大勢の人が集まる場所には行ってはいけない。」

これに似た感覚は最初の流行時にもありました。
病院医師は家族への感染を避けるため、
病院の近くにホテルを借りて通勤していました。
家族とはスマホで会話でした。
感染の最前線にいると「これはやばい」ということを肌で感じます。

今はそれに近い状況です。
しかし2020年よりも感染症の病態が解明され、
ワクチンや抗ウイルス薬など次々と戦う武器を持っていますから、
着実にコロナ包囲網は縮まっています。

一方、基本的な感染予防には変わりありません。
大阪大学感染症学教授の忽那先生がマスクの有効性についてツイッターで改めて強調されています。
今回の世界屈指の感染拡大は、決してマスクが無効なわけではないということです。

また忽那教授の分析によれば、
欧米で感染が拡大していない理由は国民の多くがすでに感染して
抗体を保有しているためだとのことです。
インドで確認されている”集団免疫”の状態だと思います。

ウイズコロナとは、感染を予防することと共に、
実は集団の多くが感染してしまうことでもあることが明らかになっています。

日本での感染拡大にもかかわらず重症者が少ないのは
やはりワクチンの効果、ワクチン接種率が高いことが理由だと考えられます。

話を戻しますと、
今回の還暦会延期は開催規模が小さいため決定が容易だったと思います。
一方全国では夏の行事が軒並み3年ぶりの開催になっています。
社会経済活動をこれ以上止めないでウイズコロナを模索するということです。

これは卑屈な見方をすれば、
「感染拡大による感染対策」と言いたくなります。

65歳、おそらく皆未だ未だ元気だと思います。
ただ大半は一回は定年退職したことになる年齢です。
どんな話が聞けるのか、今からワクワクします。
延期は残念ですが前向きに次を目指しましょう。

院長 小西宏明

2022-08-06 21:45:00

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無症状者と抗原定性検査

来週はお盆の帰省のシーズンです。
今日都内の数カ所に無料のコロナウイルス抗原定性検査ステーションが設けられました。
夏休みの旅行や帰省の前に感染を確認しようとする人が多く予約しているようです。

ただしこの検査の解釈には十分に注意する必要があります。

そもそも抗原定性検査は感染していないことを証明するためのものではありません。
検査が陽性の場合に高い確率でコロナウイルスに感染していると言えるものです。

本来は”症状のある”方が簡便に感染していることを確認するための検査です。
無症状で検査して、結果が陰性だから感染していないとは言えません。

「検査は陽性か陰性か出るのではないの?」
答えは「検査は100%完璧ではない。」です。

抗原定性検査とはウイルスが持つ特定のタンパク質に反応するもので、
ウイルス量が少ないと陰性に出てしまいます。
本当は感染しているのに陰性結果となることを”偽陰性”と言い、
無症状者では偽陰性率は49から61%です。
本来は感染しているにも関わらず半数以上は検知出来ません。
陰性結果の2人に1人は実は感染者です。

当院でも自宅での抗原定性検査が陰性で、
翌日PCR検査で陽性となった患者さんは何人もおられます。

PCR検査はウイルスの遺伝子を増幅させて検出しますので、ウイルス量が少なくても検知出来るのです。
抗原定性検査はPCR検査で検出可能なウイルス量よりもはるかに多くなければ陽性に判定出来ません。

無症状とは
1.感染していない
2.感染していても未だウイルス量が少ない段階
のどちらかです。

抗原定性検査を陰性証明だとして気を緩めてはいけません。
旅先でウイルス量が増えて周囲に感染させたり、
そもそも症状が出始めることは十分想定しておく必要があります。

ではどうすれば良いのでしょうか?
1.少なくとも第7波の終息が見えてくるまで移動しない。
2.直前にPCR検査または抗原定量検査(ウイルス量測定)を受けて陰性確認する。

「おいおい、無症状でPCR検査なんか受け付けてくれないよ」
確かに感染多発地域では感染の疑いがない人に検査する余裕などありません。

そこでやむを得ない方法として考えられるのが抗原定性検査2回法です。
現在濃厚接触者の自宅待機期間短縮の際に行われています。
2日連続して陰性を確認するものです。
もちろん無症状が大前提です。

「おいおい、抗原定性検査キットなんて手に入らないよ」
確かに感染多発地域では入手困難です。

完全に手詰まりです。
次の方策は移動の延期です。

函館は今日も400人越えで過去最高を更新するかもしれません。
渡島を含めると600人越えは確実です。
今道内でもっとも人口あたりの感染者数が多いのが函館です。

約2/3は感染者との接触、
残り1/3は経路不明の市中感染と考えられます。
東京、大阪、愛知など他県の陽性者も含まれており、
おそらく旅行かビジネスでの来函です。

そして本日、とうとう市内も中等症以上の入院先に苦慮する事態となっています。
じわりじわりと病床が埋まっています。
医療提供体制はそれぞれの地域で全く容量が異なります。
当然札幌よりも医療の規模は小さいため早晩東京のような状況に陥ります。

現在の感染爆発について専門家からはBA5の感染力の強さと
全く行動制限を行っていないことが要因であろうと分析されています。
社会経済活動の正常化は最優先課題ですから。

そして今の感染対策の主目的は重症者を出さないことです。
周囲に感染者が増えないことは理想ですが、
それはどうやら難しいと考えられます。

となれば重症化予防策を講じることが喫緊の目標です。
それは「ワクチンの3回、4回目の接種」です。
これまでの抗体量の推移からは2回接種は未接種と同値であり、
重症化予防効果は期待出来ません。
一方で3回目接種に伴う抗体量の爆発的な増加が証明されています。

ウイズコロナに今必要なことは自己防衛です。
身の回りの最小限の外出に留めるも良し、
決められたタイミングでワクチンを接種するも良しです。
これは自分のためではなく、周囲の人達に対して、
そして医療従事者の負担軽減のためです。

ウイズコロナは互助の精神がなくしては成立出来ません。

院長 小西宏明

2022-08-05 21:37:48

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地震

今日は青森で手術の日でした。
山形や一部青森南部の大雨のニュースは知っていましたが、
実は9時半頃の福島県内の地震のために新幹線が止まってしまいました。

午前の手術が終わってみるとスマホにJR東日本からのメッセージが表示されていました。
前回の福島地震と同様に新青森と新函館北斗駅の間のみ運転しているようでした。

午後の外来が終わって駅に着くと、
改札の内外には人が溢れていました。たぶん東京方面への乗客が足止めされているようでした。
子どもも沢山いて、夏休みの旅行だろうなと思いました。

自分の予約していた新幹線に乗ろうとホームに上がると、
何と下りホームも人ひとひと。
大きな荷物を持って、どう見ても旅行者ばかりです。

福島で新幹線が止まって、この人達はどこから青森まで来たのでしょうか。
仙台、盛岡?
指定席はすべて解除されて空いた席に座るようにアナウンスが流れていました。

人混みで感染リスクを負うことは避けようと
空いていそうな車両に乗ると案外空席が目立ちました。
しかし皆さん北海道旅行で楽しそうでした。
「今日は函館で花火大会ですよ」と教えてあげたくなりました。

駅に着くと出迎えの人が改札外に沢山待っており、
益々夏休みだなと感じる一方で、
函館は初めて400人を超える感染者が出て、
不謹慎ながらも何人かは感染者だろうなとも思ってしまいました。

行動制限をしないことも感染の急拡大の一因であることは明らかですが、
ここは何とか乗り越えてウイズコロナとは
もしかすると超楽観視かもしれません。
市内の総合病院の多くに感染者が出て、
病棟閉鎖、外来縮小、定時手術延期になっています。

東京ほどではないにせよ、
いずれ医療従事者の感染や自宅待機者が増加すれば、
通常医療提供体制が厳しくなります。
無症状感染、オミクロンの感染力の恐しさです。

自らの経験からマスク、手洗いだけでは感染を防ぐことは出来そうにありません。
やはり知らない人と接触しない、人混みに行かないことが重要です。
オミクロンのエアロゾル感染を考えると2mの間隔では不十分です。

来週は当院もお盆休みになります。
人の少ない所、山や海を選んでドライブしてみようかと考えています。
自然は怒り出すと災害をもたらしますが、
静かな時は清々しく安らかな気持ちにしてくれます。

今日手術した患者さんの術後訪問すると、
山歩きが趣味の方らしく、
先月訪れた尾瀬の地図を見ながらアルバムの整理をしておられました。
老後をゆっくり過ごされている”余裕”を感じました。
お盆過ぎにはまた別の山に行くそうです。
きっと足が軽くなって今まで以上に歩けると思います。

院長 小西宏明
 

2022-08-04 20:17:00

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足病医学

足病について最新の週刊商業誌に対談が掲載されていました。
神戸大学形成外科教授の寺師浩人先生と下北沢病院長の菊池守先生です。

寺師先生は「足病とは日常生活に支障のある非健康的な下肢・足の状態」と述べられています。
米国には足病医という資格があります。
足にまつわる病態を最初に診察して必要に応じて血管外科、形成外科、皮膚科などの専門医にコンサルトして
また自らも治療を進めていきます。

欧米では古くから足病医学という領域がありますが、
日本では2019年になってやっとフットケア学会と下肢救済・足病学会が合併して
日本フットケア・足病医学会が設立されたばかりです。

菊池先生は「日本でもプライマリ・ケアで足病を診る医師がいても良いのではないか」と言われています。
寺師先生も「足病を診る日本の医師はスペシャリストばかりだ」と指摘されます。

これはすなわち我々のような診療所が、内科的なプライマリ・ケアと同様に
足について総合的に診て、専門医や総合病院へ紹介する仕組みが必要だと解せます。

日本でも総合病院内で血管外科、循環器内科、糖尿病内科、皮膚科、形成外科の
医師と看護師が参集して
「フットケア外来」や「フットケアチーム」が作られ始めています。
函館でも数年前に市立函館病院に設立されており、
今度医師会病院にも新設される予定です。

患者さんにとっては複数の診療科をたらい回しされたり、
受診すべき診療科に迷うことがなくなるだけでも朗報です。

実は当院はプライマリ・ケアで足病を診るクリニックになっています。
そして病態の軽重によって専門医へ紹介するためのトリアージを担っています。

この対談でもうひとつ気が付いたのは
足病治療における目的と目標をはき違えないことです。
当面の目標とは例えば血流障害を改善するとか、
皮膚潰瘍を治すとか、病態の背景となっていれば糖尿病を治療するなどを指します。

では治療のゴールとしての目的は何でしょうか。
それは「患者が自らの足で歩くこと」です。

寺師先生は「目標の達成で満足してしまってはダメだ」と言われています。
単に血流が良くなれば良いのか?
潰瘍が治ればそれで終わりなのか?
血糖の数値が良くなったがそれでどうした?
治療が各専門家の自己満足になってはいないか?

足病の診断と治療の目的は歩けること。
元の生活に復帰できること。

そのために重要なことは2つだと考えます。
まずはプライマリ・ケアを担当する診療所と
専門的な治療を行う病院の連携です。

そしてもうひとつは歩けるという目的を忘れないように
治療全体を統括する者の存在です。
足病においても「木を見て森を見ず」とならないことです。

院長 小西宏明

2022-08-03 21:21:05

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発熱外来の規制緩和

政府分科会の尾身会長や専門家有志から感染の爆発的な拡大による医療現場の逼迫を鑑み、
2段階にわたる規制の見直しが提言されました。

最初の段階では感染者の全数把握を見直し、重症者を重点的にフォローするものです。
そして次の段階で感染症法上の見直しを行うとされました。

とりわけ診療所に関連が深く影響が大きいのが「発熱外来」です。
今は発熱者と一般患者の導線を分けることが求められています。

市内の医療機関でも補助金を前提として外来の一部を改築したり、
プレハブを増設したりしたところがあります。
またテレビ報道をみると、クリニックの裏口につながる建物と建物の間の通路で検査を行っているところもありました。

尾身先生達がどのように発熱外来の規制緩和を考えられたのかは、
近々に明らかにされると思います。

どのような緩和策であれ、
感染力が強いとされるコロナ疑いの患者さんと高血圧などで通院中のかかりつけ患者さんは
別々に診察しなければなりません。
通院中の大部分を占める後期高齢者を危険に曝すことは出来ません。

もちろん医師をはじめとしたスタッフへの感染は
平時医療の中断につながります。
それがどれほど大きな影響を与えるかは
今回の当院で経験したコロナ感染による休診でも明らかでした。

感染予防の基本は個々人の意識です。
実は最大の敵は我々の「気の緩み」だと思います。

ひとたびコロナ感染症がインフルエンザや風邪に近い病気と誤認されれば、
少なくとも今のような医療機関受診のハードルは一気に下がってしまうでしょう。
もしかすると診察室に入ってから、
「昨日から熱っぽいんです」とか
「コロナかもしれないので検査して下さい」などと言われるかもしれません。

さらに医療従事者であっても
軽症であれば勤務を続けるかもしれません。
コロナ以前であれば風邪程度で診療を休むことはありませんでした。
他のスタッフへの負担を考えると這ってでも病院に行くくらいです。

これは人間の心理であり、
いわゆる「自分は大丈夫」という根拠のない過信です。

2年前と昨年のまん延防止措置発令中の人出を比べれば明らかで、
意識が緩むと感染リスクは高まります。

函館でもじりじりと中等症以上の患者が増加しています。
これまでと同様に感染者増加に遅れて重症者が増えています。
今日もワクチン未接種の高齢者が熱発し、まず間違いなくコロナ感染だと考えられ非常に心配です。

先日感染症指定病院から、かかりつけ患者さんが中等症で入院加療したとのお手紙を頂きました。
1週間前にご本人からPCR検査陽性の連絡はありましたが、まさか入院になったとは知りませんでした。
高齢で基礎疾患のある方でした。早い対応が良かったのだと思います。
函館では未だ病床に余裕がありますから。

尾身先生が言われるように感染状況には地域格差があります。
医療従事者サイドの対応も地域の実情に合わせて行っていくべきです。

いずれにしても第7波の終息に向けて
市民が危機感を共有して気を緩めないことが大切です。

院長 小西宏明

2022-08-02 21:49:06

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物価上昇

今月からまた値上げとなる商品が増えました。
さらに10月頃には大きな価格改定が控えているそうです。

物価上昇の要因は周知の事実ばかりで割愛しますが、
必ず対になって議論されるのが賃金です。
日本は先進国の中でも際だって賃金が上がっていません。
これまではデフレ傾向の中、物価が上昇が抑えられ、
賃金への影響はそれほど顕性化していません。

しかしここに来て大きな外的要因によって物価が急上昇しており、
賃金で調整できる範囲を超えつつあります。

そして今日、最低賃金は31円というこれまでで最大の上げ幅で決着しました。
北海道は30円になります。

今はコロナで自由な生活は制限されたままです。
お金を使う機会や使い道はどうであれ、
労働の対価としての賃金が上がることは
気持ちの面でプラスに作用することは間違いないと思います。

日本人は勤勉で真面目です。
働くことを厭わない国民だと言っても過言ではありません。
「頑張れば○○になれる」は誰しも思っています。

努力すれば必ず報われる、
無駄な努力はない。
ただしその前提になるのは「考える」ことです。
何をしなければならないか、
何をするべきか、
何を目指すのか。

考えることのない行動は
機械でも出来ます。
いずれ機械に取って代わられます。

院長 小西宏明

2022-08-01 21:38:16

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2類見直し検討

保健所の業務逼迫に伴い
新型コロナ感染症の2類取り扱いの見直しが検討されるとのことです。

見直しの検討を始めることに異論はありませんが、
少なくとも現在の第7波、
そして直後に予想されているBA2.75の流行状況が見えてきてからが妥当だろうと考えます。

2類からの見直しにおいて比較対象とされるのがインフルエンザに代表される5類です。
しかしすでに多くの疫学的研究からこの両者には相違点があります。

重要な点は2つだと思います。
1.無症状感染率 インフルエンザでは10%程度でコロナでは数%から60%です。
ただインフルエンザではその段階ではウイルス量が少ないため人から人への感染力は弱いと考えられます。
一方コロナはご存知のようにとても感染力が強く、BA株は感染力増悪へと変異を続けています。

2.致死率 インフルエンザでは0.1%程度でコロナでは日本でも2%前後、世界では3から4%です。
死に至るかどうかは少なくとも医療提供体制に大きく依存します。
それまでの経過、重症化率という点ではインフルエンザよりもコロナの方が高くなっています。

この2つの特徴とそれぞれの国が決める社会制度や医療制度を考え合わせると
さらに2つの問題を指摘したいと思います。

1.届け出義務 いわゆる全数把握です。これは流行を把握する上では重要であり、またそれが予防にもつながります。
そして今回の議論の発端のひとつがこの制度です。
確かに保健所は感染者の報告の受領、そしてその後の指示に翻弄されています。
インフルエンザでは現場の医師が治療や療養、学校の休み期間などを説明するだけで良いのです。

2.自宅療養(隔離) この強制力に2類と5類の差があります。
インフルエンザでは原則5日間と指示しますが、どの程度遵守されているか不明です。
ただし学校は別の規則のため登校は禁止です。

1も2もその病気の性質によって必要性が変わります。
すなわちエボラ出血熱のように感染性が高く、致死率が高く、治療法がない場合は
感染者の把握と隔離が最低にして最大の流行回避策になります。

そんなとんでもない病気については自明ですが、コロナはどうでしょうか。
少なくとも前記の2つの病気の特徴を考えると”強制力のある隔離”が必須です。

インフルエンザのように努力義務としての自宅療養では、
特に職種や職場によってはウイルス量が多いまま勤務を継続せざるを得ないことが想定されます。
当然感染力が強いため周囲に感染を広げ、
その中でも重症化しやすい人が命の危険にさらされたり、
後遺症に悩まされたりするでしょう。

医療機関は病気の最前線にいます。
感染力のある人が普通に外来受診すると大変な事態になります。
スタッフへの感染も増加しますし、
クリニックを定期受診する人はコロナが重症化しやすい高齢者と
基礎疾患がある方ばかりです。

北海道の鈴木知事は99%が軽症か無症状であることを2類見直しの理由に挙げられました。
医療従事者が苦慮しているのは1%の重症またはその傾向のある患者さんの治療です。

2類の見直しに際しての課題は
1.保健所での全数把握の必要性の有無と届け出方法
2.濃厚接触者の取り扱い
3.365日の検査体制
4.自宅療養の強制力
5.抗ウイルス薬の適応

いずれにしてもコロナ感染症の一面だけを捉えて2類見直しを強調すべきではなく、
感染症の特徴を踏まえて議論が進められなければなりません。
少なくとも2類から5類という画一的なダウングレードではなく、
規制緩和”準2類”など新しい分類も可能です。
また感染多発地域の特例としての”準2類”という柔軟な運用もあるでしょう。

見直し議論の開始には賛成できますが、
このタイミングで感染症弱者と医療従事者にしわ寄せが来ることは避けて頂きたいと思います。

院長 小西宏明

2022-07-31 20:54:00

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