クリニックブログ記事カテゴリー一覧
高齢になってもかかりつけ医を持たない人は稀ならずおられます。
元気であれば医者に掛かることがないのは理解出来ますが、
一方で80歳を超えて身体に不具合がないことの方が希有であり、
不自然とも言えます。
我々の身体を構成する細胞には永久的な機能があるわけではなく、
加齢変化は不可避です。
さらに自覚症状がないこと=病気がない、も成立しません。
無症状に進行してしまう癌も多数あります。
かかりつけ医とは必ずしも定期的に薬をもらうお医者さんのことではありません。
また、何かあったら診てもらうお医者さんでもありません。
では何者か?
定期的に身体をチェックしてくれるお医者さんです。
具体的には少なくとも1年に1回、
特に困っている症状が無くても検診を受けるということです。
検診には大きく2種類あります。
特定健診とがん検診です。
余り認識されていないかもしれませんが、
前者は生活習慣病を対象としています。
毎年この時期になると市から特定健診の無料券が配布されます。
高齢者には是非とも両方の検診を受けて頂きたいと思います。
病気が見つかることを恐れる方もおられるでしょうが、
最初の一歩を踏み出して1年目の受診をすれば、
何年後かわかりませんが、
往々にして軽微な不具合の段階で発見することが出来るのです。
どんな病気であっても初期でみつかれば、
検査の負担も軽かったり、
治療だって簡単に終わるかもしれません。
健診を強く勧めたいのは日頃元気な方です。
ひとつは働いている若い世代で定期健診がない自営業の方、
もうひとつが高齢であっても定期通院しておられない方です。
健診は病気を発見するためではなく、
病気ではないことを確認するためだと
発想の転換をして頂きたいと思います。
そして高齢になっても無病でいられることはなく、
未病(発病はしていないが正常から遠ざかってきている状態)に気付いていないだけだと
考えて欲しいのです。
院長 小西宏明
2025-06-23 18:19:24
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足の小指をぶつけやすいことはよく知られていますし、
自らも何度となく柱の角や家具にぶつけたことがあります。
これは脳が足の端をきちんと認識しにくいことによるものです。
脳の空間認知力も100%ではないということです。
ですが、脳には計り知れない力があるお陰で、
日常生活においてすべてのことを意識的に慎重に行わなくても
自然に感覚的に、しかも素早く出来るのです。
例えば牛乳パックからコップに注ぐ場合、
いちいちコップまでの距離や高さを計測しなくても
こぼすことなく入れることが出来ます。
これをロボットにやらせようとすると、
膨大な計算をしなければ、コップから外れて注いだり、
ドバッと入れて溢れたり、挙げ句にはパックを落としてミルクをぶちまけたりします。
では幼児にミルク入れを教える時、
ロボットにプログラムするように教えているかと言えば
そんなことをしなくても
親が手を添えて教えてやれば、段々に上手になります。
これは脳の優秀な認知能力と共に
経験知という重要な学習能力が備わっているからです。
先日面白いものを見つけました。
AIボイスレコーダーです。
これまでのボイスレコーダーとは違い、
単に集めた音をそのまま文字にするのではなく、
意味のある日本語に変換してくれるのです。
実はもっと驚くのは、
その音が会議の参加者の声であれば、
議事録まで作成してくれるのです。
書記となり得るボイスレコーダーなのです。
この製品は医療現場でも使用出来、
医師の問診や説明もカルテに興してくれます。
AIは確実に身近なところに浸透してきています。
しかし一方で人間が想定しない回答を出してきたり、
場合によっては実行されることが危惧されます。
今、イランとイスラエルの間で爆撃の応酬が繰り返されていますが、
使用されているドローンにもAIが活用されています。
おそらく攻撃指示は人間ですが、
発射されてからは自ら考えながら目標に到達しているはずです。
もし小指をぶつけるようなことがAIで起こったなら、
民間施設を壊したり、
最悪、自国民を攻撃したりしないとも限りません。
あのロボコップの映画で、
試運転で開発者を銃撃した暴走ロボットのように。
週末のんびり出来ると
日頃使っていない脳のエリアがクルクル働いて
想像力が膨らんで来ます。
院長 小西宏明
2025-06-22 21:39:00
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今日は今年の夏至です。
ある意味、天体活動の上の1年の折り返し。
明日から徐々に日の出は遅くなっていきます。
ただ4時数分からなので、しばらく日常生活で実感される方は少ないと思います。
早起きを継続していると人間の身体は日の出に関係していることがよくわかります。
日の出とともに活動です。
故に冬はどうしても身体も頭もシャキッとするまで時間がかかるのです。
それでも身体が馴染むと、ひとりでに朝になると覚醒します。
単に歳のせいで寝ている時間が短くなったわけではないと思っています。
「精神一到何事か成らざらん」
決めたことを守るよう意識しています。
とここまでは前置きで、人間の精神力については印象的な言葉があります。
千代の富士の引退です。
「体力の限界・・・気力も無くなり引退することになりました」です。
特に目に浮かぶのは前半の言葉を発した後、しばらくの間合いの後に静かに後半の言葉を継ぐんだ光景です。
まさに万感の思いがこみ上げて来た、魂の叫びでした。
我々歳を取れば、体力の衰えは日常の至るところで知らしめられます。
しかしこの千代の富士の言葉を思い出すと
精神力にもいつか衰えを感じる日が来るのだろうなと、ある意味で恐ろしくなります。
自分が自分でない感じでしょうか。
実は力士についてはもうひとり思い出す言葉があります。
北の湖 元日本相撲協会理事長です。
直腸癌で62歳の若さで死去されました。
死期が近い頃、後援会長に初めて弱音を吐いたそうです。
「先生、もう10歩も歩けないんです」
病気の恐ろしさは人間の体力だけでなく、
最後には精神力まで奪ってしまうことだと思います。
心身ともに力尽きる。
朝起きられることだけで、
生きているんだと安心すると言えば大袈裟かもしれませんが、
夜眠りについて、何故朝になると目が覚めるか考えたことがあるでしょうか。
この覚醒するメカニズムはとても複雑で、
それが様々な理由で破綻すると覚醒出来ないか、または死を意味します。
太古の人間は日が沈むと寝て、
日の出とともに活動していました。
その遺伝情報は我々にも引き継がれており、
夜な夜な活動するよりも早朝から動き出す方が良いはずです。
早起きは三文の得なのです。
朝の時間を上手に使って欲しいと思います。
院長 小西宏明
2025-06-21 06:53:55
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AmazonのCEOが言っているところが、
末恐ろしさを感じます。
AIは着実に進化して、人に代わって仕事をすることが出来るようになっています。
ChatGPTなども未だ人が内容をチェックする必要がありますが、
例えば授業のレポート、会社の報告書などは大幅な時間短縮、労力削減に繋がります。
ただ単に楽をするだけで思考能力が身に付かない、創造力が養われないなどが危惧されますが、
単純作業の一部を補助してくれるのは間違いありません。
私自身もChatGPTの勉強を始めました。
例えば退院サマリー、病歴要約、紹介状、診断書や主治医意見書など
すでに自分の頭の中にある事実や考えを文章にする最終過程の作業については
おそらく早々にAIに任せられると思いました。
この仕事って何でしょうか?
医師事務作業補助者の仕事の一部です。
医療事務と混同されることがあるのですが、
医療事務は病院やクリニックで受付や会計などの窓口業務やバックヤードでの保険請求(レセプト)を行うものです。
それに対して医師事務とは医師の指示の下に、医師がこれまでひとりで全部行っていた業務を代行するものです。
最たる例が上記のような”文章”作成です。
病院なら研修医がやらなければならない、やらされる仕事です。
昼間はそんな時間ありませんでしたから、夜な夜なナースステーションの片隅に陣取ってやっていました。
事務作業が如何に速いかは研修医に対する周囲の評価にもつながります。
余談ですが、特に病棟クラークさん達と如何に円滑に仕事をやれるかによって
日々の診療がスムーズ回るかどうかが決まるのです。
私が研修医の頃は、カルテは紙で画像検査はフィルムで過去病歴は冊子にまとめられていましたから、
カンファレンスの準備、後片付け、入退院と様々な場面で
クラークさんに御願いすることが沢山ありました。
看護師さんが忙しそうな時は検体を検査室に持っていってもらうこともありました。
病棟に2名ずつ配置され、当然目上の方達で、大学出たての24、5歳の若造にさぞや苦々しく感じられたこともあるでしょう。
でもひとりを除いて皆さん優しい方ばかりで、とても良くして頂きました。
看護師さん達とも一緒に隅田川花火大会を観に行ったこともあります。
実はひとりだけ研修医の間でも要注意人物がいました。とにかく理不尽に怒られるのです。
新しい頼み事や時間外の仕事は一切受け付けてもらえませんでした。
ニコッとした顔はほとんど見掛けません。
それこそ「顔色をうかがう」がピッタリ当てはまります。
仕事楽しいのかなと思っていました。
話を戻して、医師作業事務補助はいずれAIに置き換わると思います。
但し今の段階ではAIに仕事を依頼しない限り、必要な文章は生成されません。
当たり前ですが。
でも今の人間が行う医師事務作業ならば、
例えば患者が退院すればサマリー作成が必要であるとか、
患者さんが診断書を持って来られれば作成してお渡ししなければならないとか、
医師に指示されなくとも”次に何をすべきか”が即座に判断出来ます。
通常のAI活用のシチュエーションでは、最初にまず人間による指示、トリガーが必要です。
(実はこの部分も十分AIに学習させることは可能です。)
今日のお題とした「AI導入による人員削減」は
ここ数年で急速に医療分野にも波及します。
医師負担軽減のため
医師で無くても出来ること、医師の指示の下に出来ることを他職種に移行してきましたが、
医師がやっている診療行為の一部が徐々にAIに代行されるようになるはずです。
例えば放射線画像の読影、心エコー検査の検査値入力、初診患者の鑑別診断などは
実用化に近い状況です。
医師しか出来ないこと、人間にしか出来ないことはどんどんAIフィルターにトラップされて
少なくなっていくでしょう。
古くから言われるように、「手に職をつける」
医師も職人ですから、技を磨くことを怠ると自然に淘汰されると思います。
院長 小西宏明
2025-06-20 06:35:42
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本日は年1回の医師会総会でした。
夜7時から2時間余り、診療を終えて皆さんお疲れの中、大変ご苦労様でした。
今回の注目点はどうでしょうか、3つとしましょう。
ひとつは喫緊の問題である医師会病院のあり方、
ふたつ目は看護リハビリ学院の問題、
そして最後は休日当番。
医師会病院は累積赤字が日常の運営の足を引っ張っていることが
昨年度の業績からより明らかになりました。
つまり昨年の”あの”診療報酬減額の中で病床利用率90%以上という驚異的な努力にもかかわらず
トータルとしては1億の赤字でした。
典型的な黒字倒産のパターンです。
パートナーとなる病院との合併統合を模索するも可能性は極めて厳しい。
あらゆる選択枝を検討すべきであり、
存続を優先する地方の病院にみられるような
病院から診療所への規模縮小も現実味を帯びてきました。
そこで改めて思うことは
「提案に対して出来ない理由を主張するのではなく、
どうすれば可能になるかを考える」です。
これは大学病院の運営においてもしばしば抵抗する方々に投じた言葉です。
新しい提案が予想外であればあるほど、この傾向は強まります。
そこには強いリーダーシップが必要です。
看護リハビリ学院の問題は生徒数の減少に尽きます。
理由は2つ、少子化と高校生の大学志向です。
前者は医師会として対応は困難ですが、
後者は看護学部創設がキーになってきます。
本年3月、市の検討委員会の提言がまとまり市長に届きました。
市内の優秀な高校の学生は、多くが大学を求めて札幌や道外に流出しています。
この一部でも函館市内で高等教育を受けてもらえれば、
そして市内の医療機関などへ就職していけば、
引いては消滅可能性自治体の延命にもつながると思います。
実は専門学校生の学力低下や意欲低下が著しいことは
余り市民には知られていないと思います。
それは中途退学者の増加によって示されています。
最後は休日当番の問題です。
すでに函館市内でも医師の高齢化の影響が徐々に露呈しています。
総会の冒頭では昨年亡くなられた5名の先生方に黙祷を捧げました。
このままでは小樽市のように休日夜間の急患対応に支障をきたす程の
医師不足に見舞われます。
当初の検討ペースをギアチェンジしていく必要があり、
具体的には医師会病院に当番医が参集して休日急患対応に当たる方式です。
実は夜間急病センターも現在の保健所から医師会病院に移転することも
先の医師会病院のあり方の点から有益です。
以上3つに着目して感じたのは
医師会共同利用施設の変革の時期だということです。
函館市医師会は4つの事業をもっています。
病院、学校、健診検査センター、そして夜間急病センターです。
このような医師会は全国でも極めて希有な存在で
その事業規模は60億円です。
最も問題なのは責任者がいない事業なのです。
もちろんそれぞれ”長”はおられ、
全体統括は医師会長ですが、運営を多くを担うのは医師会を代表する理事です。
しかし理事は4事業所に直接役職があるわけでもなく、
給与を貰っているわけではありません。
すべてボランティア活動です。
函館の医療を支える使命感です。
4事業とも歴代の会長や理事の先生方が
その時々の変化に最善の策を講じながら維持して来られました。
残念ながら数十億の負債が積み上がりましたが、
市民生活にとっての重要インフラとなる事業です。
今日の総会のひとつの成果は
医師会の方向性が共有されたことだと思います。
明日からは理事を含めた役員任期の後半の1年が始まります。
難問山積ですが、兎に角前を向いて歩かなければゴールは見えません。
被災者の気持ちになって行くしかありません。
院長 小西宏明
2025-06-19 22:19:00
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今年初めて冷房をつけました。
もちろん暑い時間帯だけです。
昨今の電気代の高騰を考えると経営上は無駄な電力消費には注意しています。
暑いときだけエアコンを作動させるのが良いか、
冬の暖房のように24時間稼働が良いのか。
この時期になるとワイドショーなどで必ず出てくる質問です。
エアコンで最も電力を使うのは冷媒を冷やす室外機コンプレッサーです。
風力に関係するモーター部分はそれほど消費量は増えません。
また体感では風が当たると涼しく感じますし、
室内では暖かい空気は上に冷たい空気は下に停滞します。
部屋全体を冷やして尚且つ体感温度も下げようとすれば、
風力設定や風向きを上手に使うことが良いそうです。
いたずらに設定温度を下げるだけでは無駄に電力を消耗してしまいます。
開院した頃は冷房を使うことは電子カルテのサーバー室くらいで、
待合室や診察室では大抵窓を透かしたりしていました。
ところがここ数年は違います。
温度もさることながら湿度が上昇して蒸し暑く感じる日が多くなりました。
東京のように立っているだけで肌がジトッとすることはないですが、
でもカラッとした暑さは少なくなったと思います。
このカラッと暑い、湿度が低くて気温が高い状態は
やはり米国留学時代を思い出します。
留学していたのが大学付属のメディカルセンターだったので、
医学生が木陰を見つけて芝生の上で勉強していました。
ギラギラ太陽が出ていても涼しいからです。
ニュース番組で浅草の観光人力車を見ました。
経営者はここまでの夏の暑さは異常だと言われており、
1日2Lの水が必須だそうです。
未だ6月ですが、熱中症の搬送者が増えて死亡した方もおられます。
年齢が進んで恐ろしいのは暑さを感じないこと、喉の渇きに鈍くなることです。
水分が足りているかどうかのひとつの目安はオシッコです。
しっかり飲んでしっかり出す。
特に就寝中は要注意。手の届くところで水分補給出来る準備が良いと思います。
我々の身体の6割は水で出来ています。
月や火星探索で生物の痕跡を見つけるために水を探すのはそのためです。
コロナ禍のニューヨーク市長を思い出して、
「ウオーター、ウオーター、ウオーター」
院長 小西宏明
2025-06-18 21:13:09
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来年度からの反則金が示されました。
街頭インタビューでも多くの方がいわゆる罰金を徴収することには賛成しています。
それだけ都会では自転車の乱暴な運転、危険な運転が目立つということだと思います。
今週日曜日のジムの帰り、
パトカーが自転車を止めて取り締まりをしていました。
両者とも穏やかそうでしたので注意喚起しただけのように見えましたが、
おそらく逆走ではないかと。
今回改めて考えてみると
問題の本質は事故防止であり、
「どこを走るか」がそもそも事故の誘発に大きく関わると思います。
少し乱暴に言えば、
車道を走ると自分が事故の被害者になる。
歩道を走ると自分が加害者になる。
自転車は”車”の扱いですから原則車道通行となっています。
ただ大きな道路では交通量も多く、
また左端に駐車車両があると右に迂回しなければなりません。
背後から走ってくる車に気をつけなければ撥ねられてしまいます。
逆に車を運転しているといつ自転車がバランスを崩したり、
右に逸れるかなど非常に気を遣います。
では歩道はどうかと言うと、実はもっと危険がいっぱいです。
歩道では歩行者は右側通行が推奨されていますが、実際はバラバラです。
また「ながら歩き」している人も多くほとんど前を見ていません。
さらに高齢者や子どもなどの交通弱者は歩道を歩いています。
ぶつかったり触れたりしなくても、自転車に気付いただけで転倒する場合もあります。
これは函館で特に感じますが、道が水平ではなくやたらに凸凹しています。
積雪地区では元々融雪排水を考えて道路に傾斜が付けられているからですが、
傷んだ道路を補修する予算不足も大きな要因です。
余談ですが、昨年高砂通りの大門地区の歩道が改修されて歩きやすくなりました。
観光客や雪のシーズンを考えてかと思いますが、
買い物に行く高齢者にはやさしい道路になりました。
ツラツラ考えると
自転車は歩道の車道寄りをゆっくり走るのが妥当でしょう。
混雑している区間は自転車を押して歩くと良いでしょう。
人はなかなか罰則のない規則には従いにくい傾向があり、
これだけ自転車の事故が増えている中では今回の措置は止むなしです。
来年度の施行までどれだけ周知できるか、
高校、大学、都市部を中心とした会社などこれまで事故になった加害者の年齢分析を元に
メッセージをピンポイントでも発して頂きたいと思います。
院長 小西宏明
2025-06-17 21:10:00
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「起業やブランドが持つイメージや価値を時代の変化に合わせて再構築すること」
とあります。
私の中では以前から佐藤可士和氏がその先鋒を務めたのではないかと考えています。
そしてリブランディングと言えば、最初に思い浮かぶのはブランドロゴの変更です。
ユニクロ、楽天、セブンイレブン、国立新美術館、今治タオル・・・
そして直近では静岡県の静岡茶統一ブランド推進事業があります。
ロゴはあくまで彼の仕事の一部であり、それを象徴するのが「クリエイティブ ディレクター」と
自身を呼ばれることです。
最近ではリブランディングを生業とする方々が増え、
SNSやYouTubeを通じて発信しています。
取り分け印象的なのは、その仕事が企業戦略や経営、
従業員の心得、そして顧客満足度にまで言及されることです。
一昔前のデザイナーは少数派となっていて、
依頼する側からすれば、”トータル”でという要望は強いと思います。
しかしこのリブランディングの流れでさえも
それが失敗したときの損失の大きさも考えられ、
リブランディングからリフレッシュへと変わりつつあるとも言われています。

有名な失敗例は衣料品のGAPです。
何と象徴でもあるロゴの変更は1週間足らずで元に戻しています。
両者の差は、まずはその規模感ですが、
リフレッシュとは文字通り綺麗にするとか、埃を払ったり、
そして新しいことへの準備だそうです。
こんな動きを見ていると
世の中や時代の流れに即して自社や自分達が変わることの
重要性や必要性を認識させられます。
周囲が動いているわけですから旧態依然としていては
結果的に後退していることになります。
年寄りの考えを一蹴して若い人に迎合する必要はありませんが、
新しいことに接する機会を自分から遠ざけてはなりません。
見聞する門戸は開いておくべきで、
結果としてそれがリフレッシュやリブランディングに繋がるかもしれません。
要するに「アンテナを高く張る」だろうと思います。
院長 小西宏明
2025-06-16 21:46:00
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数ヶ月に1回、休日の夕方に昼寝をします。
いつと決められるわけではなく、週末と言えどもやらなければならないことがあります。
今日は偶々その日が訪れ、
何と3時間半も寝てしまいました。
いつも目覚まし設定はしないので、ひとりでに起きていますが、
目が覚めると窓の外は真っ暗でした。
さすがにこんなに長く昼寝したのは初めてです。
それだけ疲れていたのか、
いやそれよりも寝心地の良いベッドと
おそらく室温や湿度がちょうど良かったのだと思います。
以前に購入した”抱き枕”を
今は掛け布団の一辺を押さえる重しのように使っています。
すると就寝中に布団がぐちゃぐちゃにならず、
常に身体全体を覆ってくれます。
最近は暑い日もあるので、首から下に布団を掛けたり、
手や足を布団から出して休みますが、
布団が自由に動かないため身体の要所からズレることがありません。
「布団を掛けると寝やすくなる」と言われます。
これは布団の適度な重さが身体に圧迫感を与え、
それがリラックス効果や安心感をもたらすからだそうです。
もちろん人と抱き合って寝るのも同様です。
しかし如何せん人間は就寝中に寝返りを行っています。
赤ちゃんは上下逆さまになっていることも稀ではありません。
寝返りをすることで血行促進したり、寝具による蒸れを防いだり、
同じ姿勢による筋骨格系への負担を分散する効果があります。
故に身体が適度に包まれ感を持ちながら、
尚且つ寝返り出来ていることが結果的には”安眠や熟睡”につながると言えます。
3時間半して起きた時、
確かに掛け布団の一辺は抱き枕で押さえられたままでした。
これがリラックス効果を持続させてくれたと思います。
さあ今週は年に1回の医師会総会があり、何かと夜の行事が目白押しです。
また週末に向けて緊張感をもって行かなければなりません。
院長 小西宏明
2025-06-15 21:54:00
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還暦を過ぎればそれなりに多くの人に出会っていますし、
医療に携わったことで心や身体が不調な人との関わりが大きいと言えます。
原因は様々ですし不調の軽重はあれども
回復の速い場合と遅い場合、さらには慢性的になる場合があります。
もう少し大雑多に言えば、元気な人とそうでない人です。
元気な人とはエネルギーの高さを感じられる人です。
活発な、圧倒されるような勢い、治療に前向き、
病気に対してポジティブな感じさえあり、
どんどん回復していかれます。
一方、何となくはっきりしない症状、次々に病気が出てきたり、
少しの変調に執着しがちで回復もゆっくりな人もおられます。
エネルギー状態が低いなと感じます。
医学的というか、細胞レベルではエネルギー産生源は細胞内にあるミトコンドリアという器官によります。
エネルギーの原資とも言うべきATPを産生しているからです。
当然、ミトコンドリアに障害があって引いては臓器の不具合につながり、
最終的には身体の病気という形で現れてくるものがあります。
ミトコンドリアに起因する病気は遺伝子に関わることが多く、
未解明のことが多数あります。
ミトコンドリアの活性力が人間という大きな個体のエネルギーに即関係するわけではありませんが、
我々の日々の活動源を突き詰めていくと細胞レベルにまで辿り着けるのも事実です。
因みに今日、受診された患者さんはまさにエネルギーいっぱいの方でした。
予約時間の15分前に到着され、
大きな声で受け付けされて検査を済まされ、
あっと言う間に朝のお仕事に向かわれました。
「疾風のように現れて去って行く」月光仮面のようでした。
ところで月光仮面の像が函館にあるのですが、
「憎むな、殺すな、赦しましょう」が理念です。
月光とは薬師如来の脇におられる月光菩薩から発想を得たそうです。
月光仮面は正義ではなく「正義の味方」というところが作者の川内氏の拘りです。
週末の1例目の患者さんから逆に元気を頂いた感じでした。
確かに患者さんの中には我々医療従事者にエネルギーを与えてくださる方もいます。
良い週末を送りたいと思います。
院長 小西宏明
2025-06-14 21:37:00
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