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今日は1年に1回の内科会による暑気払いの会、通称ビアパーティーでした。
病院でも会社でも1年の節目節目には例えば新年会、歓迎会などが催されます。
今回は200名の先生に御案内を差し上げ、
約半数から出欠の御返事を頂き、当日は20名が集まりました。
最高齢は82歳、現役の先生です。あと10年を目指しておられるそうです。
実は年々参加者は減少しています。
主な理由は医師の高齢化ですが、
他方で若い世代の先生方はこういった集まりには参加されない傾向があります。
これは社内で主催されるいわゆる”飲み会”が敬遠されているのと同じ理由ではないかと想像します。
日本においては夜の会は「飲みニケーション」と言われ、
世代を超えた交流、部署を越えた交流、本音を語り合える場という意味合いがあります。
しかしながらメリット以上に、下の世代からは「話が合わない」、「気を遣う」などというネガティブな意見もあります。
本会は同じ社内の会とは違い、言わば他社との意見交換だと思います。
それでも魅力が少なくなっているのかもしれません。
ある先生からは忘年会のようなビンゴや参加型の余興などがあっても良いかもと提案されました。
今日は生演奏のグループを招待したり、恒例の全国の銘酒が用意されており、
会を盛り上げる趣向はありましたが、それプラスアルファということです。
私も研修医の時は、院内の忘年会では余興の芸に駆り出されたり、
自ら司会もやり芸もやりました。
文字通り”宴もたけなわ”になっていました。
このような飲み会、食事会以外にもゴルフ大会や麻雀大会もありますが、
参加者が激減してもしかすると次回で最後になりそうです。
今回はすでに御引退された先生が数年ぶりに参加しておられましたが、
幅広い世代に楽しんで頂けるような会としてのあり方を考えていかなければ、
飲み会自体も存亡の危機が訪れるかもしれません。
今日は丸テーブルが3卓だけでした。
昔は10卓並んだこともあるそうです。
会長として1期目最後のビアパーティーでした。
もし2期目があるとすれば、再考の余地ありと感じました。
院長 小西宏明
2025-07-11 21:15:00
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ここ数年愛飲していたスムージーを別のメーカーのものに変えてみました。

野菜ジュースやスムージーを利用し始めて20年近くになります。
最初10年以上は果物と野菜を買って、ジューサーで作っていました。
しかしながら徐々に生ゴミ処理とジューサーの洗浄が面倒になり、
特にジューサーの刃の部分や可動部品を綺麗にするのが大変でした。
ところで今回飲み始めた日清食品の製品は味のバランスが良いと思います。
青汁っぽさがなく、逆に甘いジュースのようでもない、
ほどほどの青臭さと言えば良いでしょうか。
まあこれも健康食品の1つで継続することで効果が出るのだ考える一方で、
何かこう、ダラダラ続けてしまう面も感じます。
先日かかりつけ患者さんの定期採血チェックで急な肝障害がわかりました。
どうやら最近飲まれ始められた健康食品の副作用が疑われたため、
一時休止して頂きました。
すると案の定、肝機能は正常に戻りました。
一般に病院からの薬の飲み忘れは残念ながら頻回に見掛けますが、
こと健康食品については利用者の皆さん、きちんと服用されてます。
同じ「毎日飲む」という行為にもかかわらず、
薬は忘れても健康食品は忘れないのです。
これは人の意識の問題で、
前者は”病気”の薬であり、後者は”健康”の薬ということだと思います。
病気を治すことよりも健康になれることを優先してしまう心理です。
十分理解出来ますが、
良く良く考えると変な話です。
健康食品の、特に外国製の一部の製品には品質の問題があります。
肝障害や腎障害には注意が必要で、
中長期的には発がん性について疑義が生じることもあります。
総じて言うなら、口に入れる物はどんな物でも身体に影響があります。
そう考えれば、この暑い時期は食品の劣化も速く、
3度の食事とて要注意です。
いつもながらの迷走したお話でしたが、
しばらくこのスムージーを続けてみたいと思います。
院長 小西宏明
2025-07-10 21:24:00
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心臓血管外科の手術は一旦心臓を停止させて行うものがほとんどで、
他科の手術に比べて生死に直結することが多く、
その成績は”手術死亡率(術後1か月以内に死亡)”という数字で評価しています。
そして「○○病院とか△△大学心臓血管外科の手術成績」という形で
手術の種類毎に死亡率が公開されています。
私が研修医であった頃、
当時虎の門病院循環器センター外科は日本屈指の冠動脈バイパス手術の成績を上げており、
常に死亡率1%をキープしていました。
虎の門病院では大平正芳 前総理大臣の死去により
狭心症や心筋梗塞の治療成績向上のため、米国で活躍していた日本人医師を招聘して
循環器センター外科が開設されました。
その先生がおられた米国の病院では年間3000例の冠動脈バイパス術が施行されていました。
その後初代部長は某大学病院教授に異動され、
愛弟子であったナンバー2の先生がその技術を引き継がれた結果、
年間100例以上の手術をこなしながら死亡率1%以下を維持されました。
手術成績が芳しくない施設には何かしらの問題があり、
改良すべき点があるのが当然ですが、
術者の中には手術死亡が多い理由として
患者の重症度が高いとか、緊急度が高い重篤な術前状態であったことなどを挙げる場合がありました。
それに対して部長は次のようにコメントされていました。
「患者の状態はそれぞれ違うのが当たり前。死亡した理由はいくらでも弁明出来る。
しかし結果として1年間通じて成績がどうだったかが重要であり、それしか誰も評価していない。」
「重症者や難易度の高い手術ばかりやって死亡率1%としても
軽症者や手順のシンプルな手術で死亡率1%であっても
どちらも成績は同じ1%である。外部からは1という数字しか見られない。」
「プロというもの、専門家というもの、仕事というものはそういうことです。」
これは決して結果だけを重要視しているわけではありません。
それを達成、または維持する努力や改良を続けなさいということでした。
例えば野球なら
「ストライクゾーンに入った直球ならホームランを打てる選手がいたとします。
でも監督やオーナーからすると、そんな限られた球しかホームランが打てないバッターなんて
試合で使えないし、そもそも雇いません。」
手術は試合ではありませんが、
その前準備、本番での集中力などは共通するものがあると思います。
また人間関係も同じだと考えています。
自分が一緒に行動しやすい人もいれば、やりづらい人、
さらには出来れば避けたい人は必ずいるはずです。
しかしそこで考えるべきは利己の心と利他の心です。
2人の人間がいれば、全く同じ考えということはあり得ません。
もし一緒に何かを行おうとするなら、
少なくとも利他の心、「他を利する気持ち」を持っておく必要があります。
それが結果として
コミュニケーション能力が高いと評されるでしょうし、
自然と人が集まってくるような人間へと成長出来るのだと思います。
研修医時代に出会った上記の部長は
私の心臓血管外科医としての師匠でもあり、
多くの人生訓を与えて下さった恩師でもあります。
一緒に死亡率1%の一員でいられたことは
今でもいろいろな物事の自信に繋がっています。
院長 小西宏明
2025-07-09 22:02:09
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病院に限らず歯科医院、美容院、脱毛、マッサージなど何からの施術、
さらに飲食店など予約制をとっている業種やお店は増えています。
ひとつには昨今のネットの普及が大きいと思います。
予約制には順番予約、時間予約、時間帯予約があり、
電話かネットを利用することがほとんどです。
予約制については予約をする側と予約を受ける側があり、
双方にメリットとデメリットがあるわけですが、
医療機関に関しては大きな規模になればなるほど
ほとんどが予約制をとっています。
その理由は患者数が多いことと、
専門性が高いため1人当たりの診療時間が長い傾向があるからです。
他方、小さなクリニックや医院では予約制を採っている方が少ないのは何故でしょうか。
それは”気軽さ”と”迅速性”だろうと思います。
つまり「薬がなくなったら行けば良い」、
「具体が悪くなったら診てもらおう」です。
また予約手段の側面からは
「電話するのが面倒」
「ネット予約は不慣れ」です。
当院はコロナ感染を契機として完全予約制に移行しています。
数年の経験を振り返るといくつかわかってきました。
1.認知症の初期症状としての予約失念。
これは実はかなり確からしいと思っています。
何回も予約日に来られないことが続くと、徐々に不自然な言動がみられたり、
服装や髪の乱れが出てきて、
最終的に認知症や認知機能障害と診断される場合が稀ではありません。
2.高齢になり時間に合わせた行動が億劫になる。
几帳面で予約の数分前にはクリニックに到着していた方が、
事前行動を負担に感じて辛くなるようです。
これは加齢に伴う体力や精神力の低下だと考えられます。
3.電話が面倒になる。
電話して話し中でも待っていられない。かけ直したくない。
さらに予約を変更するための電話が煩わしい。
これも加齢によって前頭葉の働きが衰え、
短気になってきたり憤怒しやすくなるからです。
4.体調不良や天候不良
高齢になると日々体調が変わり、
医療機関を受診出来ない、したくないような体調不良が起こることがあります。
また身体の不調がなくとも、大雨、極寒、大雪などで行動して
怪我や病気になるのを避けようと考えます。
そもそも予約制という時間の制約を受けることを好まない方は
老若男女問わずおられます。
病気と一口に言っても、急性慢性、良性悪性、様々であり、
各自が最も通院しやすい方法を選択していけば良いと思います。
病気の治療に関して重要なことは「継続性」です。
病気になると病院に行けないのと同じように
病院に行くことが負担になって病気になっては本末転倒です。
院長 小西宏明
2025-07-08 21:19:00
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昨日、床下の空気の換気をしやすくするための換気口を開けました。
毎年暑くなると熱気や湿気がこもります。
クリニックの建物をぐるりと一周しながら中腰で作業していくのですが、
途中から腰と共に指先が痛くなってきます。
閉じるよりも開ける方が指の力が必要なのです。
もちろん怪我防止に手袋は必須で、
今回は金具を開けやすくするためドライバーも使いました。
今更ですが、人間の指は非常に良く出来ていますが、
道具もまた上手に使うと仕事は楽に出来ます。
こうやって毎年夏と冬前に建物を見てまわると
周囲の雑草の生え具合や外壁の不具合などいろいろな事に気付かされます。
建物も経年劣化が避けられません。
人間の身体も同様です。
長年多くの足を診ていると血管や関節の変形、皮膚や爪の病気などがわかります。
しかしもっと単純には「きれいかどうか」が問題です。
北海道に来て驚いたのは、毎日入浴されない人が多いことです。
東京や栃木では見掛けませんでした。
汚れた衣類や独特の臭いのある人もおられませんでした。
確かに北海道は夏が涼しく冬が寒く、外出も少なくて汗をかくこともないのだろうとは思いますが、
皮脂汚れは毎日あるわけで入浴はとても重要です。
入浴は汚れを落とすためだけではなく、自分の身体を隅々までチェック出来ます。
特に足の指の間には要注目です。
趾の間は靴下や靴で幾重にも覆われ、さらに隣り同士が接触した閉鎖的な部位です。
ご存知の水虫という”カビ”の好発部位になるくらいです。
ここがきれいかどうかで、その人の生活や性格までも窺い知ることが出来ます。
もちろんそれ以外にも耳の後ろ、脇、股なども注意が必要ですが、
足はどうも蔑ろにされている感じがします。
入浴は自分の身体をパトロールするようなものだと思っています。
今週は連日暑くて湿度が高い予報です。
お風呂が気持ち良い時期ですから、しっかり身体を観察しましょう。
例え皮膚病でも早期発見早期治療に優るものなし。
院長 小西宏明
2025-07-07 21:18:00
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自身の人生を振り返って、
あの頃やっておけば良かったことを記された書籍や
最近ではYouTube動画が沢山あります。
先人の教えには学ぶ点が多いことはご存知の通りだと思います。
ただ歴史上の人物やその時代に活躍した人の話ではなく、
一般的な普通人が発信しやすいという点でYouTubeの果たしている役割は大きいと感じます。
考えを公開するためのハードルが低いのです。
そんな方々の動画を参照すると共通点が見えて来ます。
それは人の老化現象がキーになります。
話の基本構成はこうなります。
以前出来ていたことが出来なくなった。または時間が掛かるようになった。
だからあの頃○○しておけば良かった、準備しておけば良かった。
特に多くの方が80歳になると急に身体も頭もガクンとレベルダウンすると言われています。
私の母も同じことを言っていました。
例えば自宅の階段が上がれない、
ペットボトルのキャップを開けられない、
何をするつもりだったか直ぐに忘れてしまうなど。
それに対するアドバイスは大きく2つに分けられると思います。
ひとつは身体能力の衰えに備えて運動をやりましょう。
衰える速度を出来るだけゆっくりにしましょうと言った「予防や準備」です。
若返りは不可能ですし、残念ながら衰えないこともあり得ません。
もうひとつは出来なくなる前にやりましょうという言わば「前倒し」です。
端的に言えばやりたいことがあるなら、それは「今でしょう!」です。
やりたいと思ったらやる、行ってみたいところがあるなら今行く、
食べてみたい物があるなら食べる。
そして子どもや孫達のためにお金を残すのではなく
今、自分がやってみたいことのために使うということも含まれます。
老化だけでなく、年齢とともに急な病気も増えてきます。
定年退職後のんびり田舎暮らしを始めたら、
脳梗塞を起こして病院が近い都市部へ再度移住したなどという話を聞きます。
仕事や家庭に少し余裕が出来来る50代後半、60代は
実は心筋梗塞や脳卒中が多くなります。
中には残念ながら急逝される人もおられます。
確かに80歳代の人から見ると、
せめてこの頃に好きなことをやっておけばと思われることも納得されます。
自分も60歳代になって残りの人生を考えるようになりました。
それまでは前を見る余裕もないくらい走ることに一所懸命でした。
今はゴールは未だ見えませんが、ゴールを想定して物事を考えるようになりました。
先日函館マラソンで来函して会った友人とは何歳までクリニックをやるかという話をしました。
彼は75歳までだそうです。開業時は65歳で定期借地を返還して閉院するつもりだったそうですが、
諸般の事情でもう少し頑張ることになりました。
私は84歳です。あと20年余りで、根拠はありません。
ただ年男の歳に引退しようと考えています。
日本人もただの人間ですが、何か十二支には親しみを感じています。
日本では3、6、12という年数に関係する事柄が多いからです。
今日もジムで汗を流してきました。
朝一番で行くと未だ冷房が効いてきていません。
途中から涼しく感じます。
運動を続けて、やりたいことをやる。
これを完遂したいと思います。
院長 小西宏明
2025-07-06 21:12:00
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春にリハビリ学院で講義をした内容について期末試験の作成依頼がありました。
内科会の中で分野毎に先生方にご担当頂きました。
それについての試験です。
大学病院の頃は看護学部や看護専門学校、そして医学部の定期試験問題を作成していましたが、
最も手間がかかって大変だったのは医学部用でした。
これは医師国家試験に準拠したものでなければならず、
設問の仕方、だいたいの文字数、使ってはいけない用語や表現など
とにかく多くの制約がありました。
ひとり当たり複数の問題を作成させられたのですが、
医局で取りまとめた後に、選抜したもののみが大学の医学教育部へ提出されました。
それで終わりではありません。
部内で全科の問題を再度チェックして選抜するのです。
そして最低2回分を作成します。本試験用と追試用です。
いざ試験が終了すると結果はそれぞれの医局に届くのですが、
その際に問題毎の正答率が出ています。
ここで初めて自分が作った問題が採用されたかどうかがわかります。
多くの学生が正答したのか、少し難しくて正答率が低かったのか。
しかしこれだけではありません。
判別率という数字も出ます。
これは問題の質を評価するものです。
つまり良問とは
優秀な生徒が解答出来ていて、不勉強なものは間違えている問題です。
逆に学力に比例した一定の傾向がなく、
正答率が高かったり低かったりする場合は良い問題ではありません。
例えば8割以上の生徒が正解しているとか、
1割しか正解者がいないのに必ずしも優秀な学生ではなかったりする問題です。
この判別率が低かった問題は採点から除外されてしまいます。
この仕組みは実際の国家試験でも行われています。
我々は医師になって医療、医学には専念していきますが、
こと教育については改まって教えられることはありません。
先輩方の講義資料を参考にしたり、
試験問題作成で経験を積むことで独学していくのです。
大学、大学病院とは
「臨床、研究、教育」が3本柱です。
一方、看護学部や看護リハビリ専門学校では
試験の目的の中に、
「勉強の仕方を教える」があります。
学生達にとって医学は、高校までに習ったことがない全く新しい分野であり、
しかも人の生死にかかわる内容です。
「あっ忘れちゃってた」では済まされません。
まず知識の習得の仕方のところから身につけていただく必要があります。
故に仮に正答率が8,9割だとしても
「ここが重要なところだよ」と設問を通じて覚えてもらいます。
残念ながら医学部の学生と専門学校では基礎学力の差があります。
特に「勉強の習慣」については受験の厳しさの違いを考えれば明らかです。
医療はチームで行わなければなりません。
教育とは、将来の自分達のチームの一員を育てることだと考えています。
まず新学年最初の試験は全体を俯瞰して頂くような問題を作りたいと思います。
院長 小西宏明
2025-07-05 21:20:00
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オレオレ詐欺に代表されるように我々は”仕組まれた企て”に
はまりやすいものだと思っています。
相手がどんな意図を持っていようとも、
必死であることに違いありません。
選挙が公示され、SNSやネットで流れている情報に対して注意喚起されています。
その発信元はどこか、内容が本当に正しいかどうか、情報操作されていないかです。
物事を相手に伝えて信用させることはとても難しいが故に知恵を絞っているわけです。
もしそれが悪事なら”騙す”だし、
良い事なら”信頼を得る”と言えます。
少々大雑把な見方かもしれませんが、
相手の心に入り込むという意味では共通していると思います。
他方、受け止める側で言えば、
悪いことなら「騙されてしまった」となりますし、
良いことなら「信頼した」となります。
これを表にまとめてみます。
このような2×2の考え方は非常に物事を整理しやすい手法で
私のあらゆる思考の原点にあります。
|
善 |
悪 |
発信者 |
信頼を得る |
騙す |
受け手 |
信用する |
騙される |
余談ですが、これを学んだのは留学先のリサーチミーティングでした。
動物実験では条件を出来るだけ簡略にして結果を評価しやすくすることが王道です。
2つのグループ分けと2つの条件設定が実験の初歩です。
我々の日常生活、社会生活は常に自分と相手とのコミュニケーションの連続と言えます。
言うまでもなく”悪”についてやり取りすることは論外ですが、
”善”についてであっても相手との信頼関係構築に重要なことは
「どちらを優先しているか」です。
これを説いているのが京セラの故 稲盛和夫氏です。
すなわち「利己の心と利他の心」です。
自分だけよければ良いが”利己”、
自分を犠牲にしても他人を助けようが”利他”です。
目が他人にばかり向いているいれば利己に陥ります。
自分が正しい、相手がおかしい。
他人の目で見ることが出来るのが利他です。
相手の立場にたって考える。
敢えて私はもうひとつの要素を挙げたいと思いますが、
それは立ち止まることです。
ひと呼吸置く、反射的に判断したり行動しない。
発信者も受け手も、
内容が善であっても悪であっても、
鵜呑みにしない、即決しない。
衝動買いの注意と同じです。
一度お店を出て一廻りしてから決める。
ネットショッピングなら、ひと晩おいて翌日ポチッとする。
人と人なら、その場でキレたりしない、
カッとならない、ブチ切れない。
グッと自分の感情を抑える。
そして大切なのは誰かに相談することです。
他人は全く違う考えをもっていますし、
少なくとも自分よりは冷静であるはずです。
情報過多、ストレス過剰な世の中であるが故に
「立ち止まる、相談する」の有り難さがわかるはずです。
かく言う私も3回、失敗しました。
「言うは易く行うは難し」
院長 小西宏明
2025-07-04 21:09:00
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もう連日蒸し暑くてたまりません。湿度は70%を超えています。
ついつい湿度の%数に目を奪われますが、
これは相対湿度であり気温によって変わりますから、
本来なら絶対湿度で空気中の水分量をみた方が正確です。
しかし実際に我々が体感する蒸し暑さについては
「不快指数」の方がより正確かも知れません。
不快指数とは温度と相対湿度から算出するもので、
日本気象協会では5つのレベルで示しています。
70未満から5刻みで85以上まであります。
75以上で不快と感じ、80以上で暑くて汗が出る感じ、85以上ではたまらない暑さです。
本日函館市は76で
ほぼ半数の人が不快に感じる暑さでした。
予報ではこのまま毎日1ずつ増えて
月曜日は何と80の予報です。
ほぼ全員が不快に感じてしまいます。
ただし指数はあくまで測定値から計算されたものですから
その時の風や日差し、着ている服にも影響され、そもそも個人差があります。
面白いことに日本人とアメリカ人の比較もありました。
高温多湿な環境に生まれ育っている日本人の方が
不快指数が高くてもアメリカ人より不快に感じる人が少ないのです。
夏にアメリカ本土に行くと直ぐにわかりますが、
空港を出て真っ先に感じるのは爽やかな暑さです。
何故なら湿度が低いし、不快と感じるレベルが高いのです。
夜は窓を透かして就寝していましたが、
海に近いせいでしょうか、じめっとした風しか吹きません。
このまま寝ると朝起きた時、身体がだるくなります。
そろそろ冷房でしょうか。
院長 小西宏明
2025-07-03 21:57:00
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今日は伊東市の新しい市長の学歴詐称ニュースを沢山見ました。
最初の対応から問題が指摘され、
ネットでは「ただ卒業証書を見せれば良いだけなのに」という意見がありました。
いわゆる議会の停滞への不満だと思います。
結局”除籍”であったことが判明したわけですが、
本人が除籍を知らなかった点、議長に見せた卒業証書は何だったのかという点、
新たな疑義が生じる結果となりました。
更なる混乱とそれに伴う市政の停滞と言わざるを得ません。
通常大学を卒業したかどうかを本人が知らないまま就職することは奇異です。
これまで経歴詐称で表舞台から消えた人は大勢おられますが、
自分の学歴を知らなかったいう例があったでしょうか。
市長は選挙で選ばれており、
市民は○○大学出身だから票を投じるよりも
公約や実績を評価するはずです。
さらには人柄、信頼出来る人かどうかも判断材料にします。
学歴に疑義が生じてからの対応は
ある種の危機管理能力の問題だと考えます。
そして最終的には有権者の信頼を揺らがせてしまったと思います。
高卒でも、大学中退や除籍であっても、
市の将来を託せると判断すれば一票を投じるわけです。
折しも明日参議院選挙の公示です。
政治家は国の施策を論じ、課題を抽出する重要な役割を担っています。
その過程には”悪魔の囁き”があることは想像に難くありません。
故に人柄の評価は欠かせないと思っています。
誠実であるか、公明正大であるか、
その前提が嘘をつかない、隠さないではないでしょうか。
今回の件は学歴を知らなかったとか、誤った経歴を表明していたとか、
それよりも対応の不味さの方が問題です。
今後市政運営上で問題が生じた場合や意見が大きく分かれた場合、
同様の対応が成されるのではないかと疑わざるを得なくなります。
直接影響のある市民にとっては不安かもしれません。
国政も全く同様です。
今更ではありますが、投票に行かなければ何も起こせません。
人物をしっかり見極める必要があります。
今回は初めて連休中に投票日だそうです。
どんどん不在者投票して当日は遊びに行きましょう。
院長 小西宏明
2025-07-02 18:59:51
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