クリニックブログ
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当院では開院以来、日常の院内清掃はスタッフが担当しています。ただし、外回りの窓やクリニックの床のワックス掛けなどは、年に一度専門業者にお願いしています。
スタッフが毎日丁寧に清掃してくれているおかげで、患者さんから「院内がとてもきれいですね」、特に「トイレが清潔ですね」とお褒めの言葉をいただくことがあります。スタッフにとっても励みになっていることでしょう。
ちなみに私は、階段と2階のカーペット部分の掃除を担当しています。
写真は職員用出入口にある靴箱です。

ご覧いただくとわかるように、靴を入れる棚の中まできれいに保たれています。靴箱は靴底についた砂や土が入り込みやすく、雨の日には水滴も残ります。目立たない場所ですが、ここもスタッフがこまめに掃除してくれています。
商業施設や飲食店でも、お客様が利用する場所を清潔に保つことは当然です。特にトイレの清潔さは、お店全体の印象を左右すると言っても過言ではありません。
一方で、スタッフしか使わない場所はどうでしょうか。
実は、このような「見えない場所」こそ清掃の落とし穴になりやすいのではないかと思います。
清掃業者に依頼していれば、お客様が使う場所も職員専用スペースも区別なくきれいになります。しかし、自分たちで掃除をしていると、どうしても人目につく場所を優先しがちです。
ところが、自宅になると話は別です。
自宅では、自分自身が利用者であり清掃担当者でもありますから、誰に見られなくても自然ときれいにしようとします。不思議なものです。
先ほど階段掃除を担当していると書きましたが、それ以外でも院内でゴミを見つければ、私はその場で拾うようにしています。
別に下ばかり向いて歩いているわけではありません。目に入ると、そのままにしておけないのです。
これは自宅でも同じです。
週末に掃除はしますが、床に小さなゴミを見つければ、その都度捨てています。
理由は単純で、後でまとめて掃除をする方が大変だからです。
小さなゴミなら数秒で片付きます。しかし放置して積み重なると、それなりの時間も労力も必要になります。その手間を増やしたくないのです。
もちろん、だからといって私の部屋が完璧に整理整頓されているわけではありません。
本や書類はあちらこちらに積まれています。
都合よく言えば、「自分なりの美意識」のもとに置かれています。
まさに「四角い部屋を丸く掃く」という言葉がぴったりかもしれません。
自分なりに気になるところを重点的にきれいにしているだけです。それでも、全く無関心でいるよりは良いと思っています。
スタッフが毎日少しずつ積み重ねてくれている清掃のおかげで、院内は私たちにとっても患者さんにとっても心地よい空間になっています。本当に感謝しています。
人が生活し、仕事をしていれば、埃は舞い、髪の毛は落ち、皮膚の角質も剝がれます。
生きている限り、汚れは自然に生まれます。それは避けようのない自然の摂理です。
だからこそ、少しずつ手を入れ、整えていくことに意味があるのだと思います。
そういえば、メジャーリーガーの大谷翔平選手は、グラウンドやダッグアウトでゴミを見つけると自然に拾うそうです。
自分が働く場所を大切にする。
その気持ちは、とてもよく理解できます。ゴミを拾うという小さな行動の積み重ねが、その場を大切にする文化を育てていくのだと思います。
院長 小西宏明
2026-07-11 20:54:40
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今日は毎年恒例の内科会の夏の懇親会、通称「ビアパーティー」が開かれました。
会員は90名余りですが、参加者は約20名。そのうち半数近くは役員の先生方でした。参加者の多くは65歳以上で、会員全体の年齢構成を考えると、もう少し若い世代の参加が増えてほしいと感じました。
私自身の経験からも、開業医になると日常的に他の医師と話をする機会はほとんどありません。
一方、病院勤務であれば、医局の大部屋で朝の挨拶から始まり、診療の相談だけでなく、何気ない雑談も交えながら多くの医師と交流できます。世代も専門分野もさまざまで、自然と人の輪が広がっていきます。
そのため来年以降は、少なくともアラ還世代(55〜64歳)の先生方にももっと参加していただけるよう工夫しよう、という話になりました。
ある先生は、「こういう会に参加したことで、市内のさまざまな分野の先生と知り合えたことが一番の財産だった」と話されていました。
まさにその通りだと思います。
私たちは患者さんをご紹介することで医師同士がつながっています。知り合いが多いほど相談しやすく、患者さんも安心して信頼できる先生へおつなぎすることができます。
医師同士の会話では、卒業大学が話題になることが少なくありません。
北海道ではさらに出身高校まで共通の話題になることが多く、「あの先生を知っていますか」「あの高校でしたか」という話で盛り上がります。
今日も同じテーブルでは、高校の先輩・後輩という先生方がおられました。また別の先生方は同じ病院で勤務された経験があり、その頃の思い出話に花が咲いていました。
私は広島出身で、大学は京都、その後は東京、栃木と勤務してきました。そのため函館では共通の知人や話題はほとんどありません。
だからこそ、このような会で新しい先生方と知り合えることは、とても貴重なのです。
振り返れば、大学時代も全国各地から学生が集まり、研修医時代の虎の門病院でも北海道から九州までさまざまな出身地の仲間がいました。大学病院勤務になっても同郷の医師はいませんでした。
私にとって、人との出会いはいつも「新しく築くもの」だったように思います。
昔のビアパーティーは、懇親会の前に講演会が行われていたそうです。製薬会社や医療機器メーカーの協力もあったのかもしれませんが、講演を目的に参加する先生も少なくなかったはずです。
若い先生方が興味を持つ最新医療の話題はもちろん、医療以外の分野で活躍する講師を招くのも面白いかもしれません。
今日、数名の先生方ともそのような話になり、「ぜひ来年は企画してみよう」ということで意見が一致しました。
懇親会は、美味しい料理を囲むだけの場ではありません。
医師同士が顔を知り、気軽に相談できる関係を築くことは、結果として地域医療の質にもつながります。
来年は、若い先生方がさらに知人を増やし、地域の医療ネットワークを広げるきっかけとなるような会にしていきたいと思います。
院長 小西宏明
2026-07-10 21:47:00
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今日は青森の病院で外来と下肢静脈瘤の手術を行いました。
いつも患者さんをご紹介くださる循環器内科の先生から事前に相談があり、予定を調整して臨時で診察することになりました。
紹介状には「数か月前から続く下肢深部静脈血栓症(DVT)の疑い」と記載されていました。
診察室で患肢を拝見した瞬間、慢性期の深部静脈血栓症であることを強く疑いました。専門医であれば何度も目にしてきた特徴的な所見です。
あらかじめ検査枠を確保していた下肢エコーを行うと、予想どおり下肢近位部から閉塞した慢性期の重症深部静脈血栓症でした。
詳しくお話を伺うと、発症は4月でした。
痛みと腫れで整形外科を受診し、約1か月治療を受けられましたが、その時点では血栓症とは診断されていませんでした。
その後、腫れが広がってきたため、かかりつけ内科を受診しましたが、そこでも診断には至りませんでした。
患者さん自身がインターネットで調べ、「血栓症ではないか」と考えて循環器専門医を受診され、今回私の外来へ紹介となったのです。
さらに経過を伺うと、実際にはもっと多くの出来事がありました。
整形外科を受診した2日後には総合病院へ電話相談をされています。しかし、「すでに整形外科で治療中」という理由で受診には至りませんでした。
別の循環器専門医にも問い合わせたところ、「予約は3か月後」と案内されたそうです。
そして、私が専門外来を担当している病院にも相談されていました。
その際は、電話対応した看護師が「静脈瘤ではなく単なる足のむくみであれば、まず現在治療中の整形外科で相談してください」と説明したとのことでした。
振り返れば、正しい診断へ近づく機会はいくつもあったことになります。
しかし、ここで考えなければならないのは、「すでに治療中であれば、まず主治医に相談してください」という対応です。
実は、このようなケースは私自身のクリニックでも少なくありません。
では、なぜ多くの医療機関がそのような対応をするのでしょうか。
理由は大きく二つあります。
一つは、最初に診療した医師の診断や治療を尊重したいという考えです。
発症直後の患者さんを診察した時の情報は、診断に極めて重要であり、その医師が最も多くの情報を持っています。
もう一つは、多くの場合、初診医の診断や治療方針が適切だからです。
先日も当院を受診された患者さんが、「足の専門医なら違う診断をしてくれると思った」と話されました。
しかし実際には、私の診断も現在治療中の先生と全く同じでした。
その結果、「期待した治療ではなかった」と残念そうに帰られました。
このように考えると、初診医の判断は非常に重要です。
しかし患者さんの立場からすれば、「最初に何科へ行けばよいのか」がわからない症状も少なくありません。
今回の患者さんも途中で皮膚科を受診され、「皮膚の病気ではありません」と説明を受けています。
症状だけを頼りに診療科を探しているうちに、いわば"迷走"してしまうのです。
さらに、一度治療が始まると、「診断は本当に合っていますか」「別の治療法はありませんか」と主治医に切り出すことは、多くの患者さんにとって容易ではありません。
この問題に簡単な解決策はありません。
何科を受診すればよいかわからない段階であれば、#7119や自治体の医療相談窓口、あるいはインターネットによる情報検索も役立ちます。
しかし、一度治療が始まってから他院へ相談するタイミングについては、一律の答えはないのが現実です。
だからこそ、私たち医療者に求められるのは医師同士が気軽に相談できる関係を築くことだと思います。
「何か変だ」「一度診てもらえないだろうか」
そんな一言が言える地域のネットワークがあれば、多くの患者さんはもっと早く適切な診断にたどり着けるかもしれません。
実際、当院にも整形外科の先生から「少し気になる」と紹介される患者さんが少なくありません。
昨年も、整形外科で約1週間治療したものの「どうも経過がおかしい」と紹介いただいた患者さんがおられました。診察後すぐに総合病院へ入院していただき、適切な治療につなげることができました。
今日の症例は、一人の医師の診断能力だけではなく、地域全体で患者さんを支える医療連携の大切さを改めて考えさせられる一例でした。
院長 小西宏明
2026-07-09 21:59:00
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今日は午後から一気に暑くなりました。
当院では、外から来院される患者さんのために午前中から待合室の冷房を入れました。
クリニックは坂の途中にあるため、歩いて来られる患者さんは到着した時点ですでに汗をかいていることも少なくありません。
本州では西日本から順次梅雨明けが進み、30℃を超える日が続いています。函館もこれから20℃を超える日が多くなり、いよいよ夏本番です。
暑くなると、なぜかコカ・コーラを思い出します。
調べてみると、日本の炭酸飲料ではコカ・コーラが不動の一位で、二位は三ツ矢サイダーだそうです。
子どもの頃、父方の祖母の家にはラムネが常備されていました。
ビー玉を押し下げて栓を開ける、あの独特の瓶です。
一方、母方の祖父の家ではリボンシトロンが定番でした。
どちらも暑い日に飲むと格別に美味しかったことを覚えています。
我が家は工場を併設していたため、従業員さん向けに母が毎日大きなやかんでアイスコーヒーを作っていました。
子どもでも飲めるほど甘く、コーヒー牛乳のような味でした。
きっと、暑い中で働く方々の糖分補給も兼ねていたのでしょう。
留学して初めてペプシコーラをよく飲むようになりました。
国内移動で利用した航空会社ではペプシが採用されていることが多く、客室乗務員は「コーク?」と聞きながら、青い缶のペプシを渡してくれました。
当時はコカ・コーラのライバルといえばペプシだと思っていましたが、最近ではエナジードリンクも大きな競争相手になっているそうです。
飲み物にも時代の流れがあります。
私自身も昔はコーラが大好きでしたが、最近はあの甘さを強く感じるようになり、炭酸水を選ぶことが増えました。
これも年齢のせいなのかもしれません。
これからの季節、何より大切なのは水分補給です。
年齢を重ねると、喉の渇きを感じにくくなります。
つまり、「喉が渇いた」と思った時には、すでに身体は水分不足になり始めている可能性があります。
患者さんにもよくお話ししていますが、喉の渇きは水分補給の目安にはなりません。
多少飲み過ぎても、余分な水分は尿として排泄されます。
しかし、不足した水分は、自分で意識して補給しなければ戻りません。
昔に比べれば、熱中症への関心は格段に高まりました。
それでも高齢の方を診ていると、「喉が渇かないから飲まない」という方が少なくありません。
老化は筋力や体力だけでなく、危険を知らせる身体のサインにも及びます。
だからこそ、自分の感覚だけを頼りにせず、時間を決めて水分を摂る習慣が大切なのです。
今年の夏も暑くなりそうです。
「喉が渇いたら飲む」ではなく、「喉が渇く前に飲む」。
それが熱中症を防ぐ最も簡単で、最も効果的な方法だと思います。
院長 小西宏明
2026-07-08 22:22:53
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「ドクターショッピング」という言葉があります。
一般的には、自分の身体の不調や病気について医師の説明に納得できず、次々と医療機関を受診することを指します。特に、同じ病気について複数の病院やクリニックの同じ専門科を繰り返し受診するケースです。
一方で、もう一つのドクターショッピングもあります。
家族や友人、知人から「あの先生が良い」「こちらの病院が評判だ」と勧められ、その都度医療機関を受診していく場合です。
どちらも複数の医療機関を受診するという点では同じですが、その背景は少し異なります。
そもそも病気の診断は、必ずしも100%確定できるとは限りません。
医師によって診断の見解が分かれることもありますし、治療法についても選択肢が複数存在することがあります。
さらに、同じ治療を行っても回復までの時間や経過には個人差があります。
こうした医学の不確実性が、ドクターショッピングにつながる一つの要因になっています。
また、多くの患者さんは「病院はクリニックより上」「大学病院が一番良い」と考えがちです。
しかし、現実はそれほど単純ではありません。
大きな病院では、研修を終えたばかりの若い医師が担当することもあります。一方で、クリニックには元大学教授や元診療科長など、長年専門医を育成してきた経験豊富な医師も少なくありません。
医療機関の規模と、担当医の知識や経験が必ずしも一致するわけではないのです。
さらに、クリニックではホームページなどで担当医の経歴や専門分野を確認したうえで受診できますが、大きな病院では実際に受診するまで担当医が誰になるのか分からないことも珍しくありません。
では、患者さんはどのように医師を選べば良いのでしょうか。
私が現実的だと思う方法は、信頼できる人から紹介してもらうことです。
もちろん、病気によってはセカンドオピニオンを受けることが適切な場合もあります。しかし、不安から次々と医療機関を渡り歩くよりも、まずは信頼できる医師と十分に話し合うことが大切です。
インターネットの口コミは参考にはなりますが、投稿者の背景が分からず、極端な評価や誹謗中傷、いわゆる「やらせ」が含まれていることもあります。
それよりも、実際に診療を受けた親族や友人など、自分が信頼できる人からの情報の方が、はるかに価値があると感じています。
「餅は餅屋」という言葉があります。
餅の良し悪しが分かるのは餅屋です。美味しい餅を売っている店を知るには、実際に食べた人から教えてもらうのが一番早いでしょう。
医療も少し似ています。
そして最後に、最も大切なことがあります。
それは一度信頼すると決めた医師とは、十分に対話し、信頼関係を築くことです。
医師を次々と変えてしまうと、診療の経過が分断されるだけでなく、医師の側も患者さんとの信頼関係を築きにくくなります。
患者と医師は、究極的には人と人との関係です。
医学の知識や経験には大きな差がありますが、それはどの専門職にも共通することです。
だからこそ、お互いが信頼し合い、同じ方向を向いて治療を進めていくことが、何よりも大切なのだと思います。
院長 小西宏明
2026-07-07 22:02:00
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ハンバーガー業界が活況を呈しているそうです。
高級ハンバーガーが定着したことも追い風となっていますが、その市場を牽引しているのは、やはりマクドナルドでしょう。
その一方で、2000年代初頭に経営危機に直面したモスバーガーの復調が注目されています。
その戦略の中心にあるのが、「価格のグラデーション」という考え方です。
定番のモスバーガーは470円、国産牛を使った「とびきりチーズバーガー」は690円、さらに黒毛和牛バーガーは890円と、価格帯を滑らかにつなげています。
お客様は、その日の予算や気分に合わせて無理なく商品を選ぶことができます。
節約したい日もあれば、少し贅沢をしたい日もある。その両方の需要を取り込む戦略です。
王者マクドナルドと競いながらも、3位のバーガーキングの追い上げを許さない理由の一つなのでしょう。
この考え方は、トヨタの車づくりにも共通しています。
コンパクトカーから高級車まで、価格も性能も段階的につながり、幅広い顧客のニーズを取り込んでいます。
いわば「シームレスな商品展開」です。
一方、医療ではこのような戦略をそのまま取り入れることはできません。
理由は二つあります。
一つは、保険診療の価格が全国一律の公定価格であること。
もう一つは、一人の医師がすべての分野で最先端の医療を提供することは現実的ではないことです。
これは医師の能力の問題ではありません。
医学の専門分野は細分化され、それぞれが日進月歩で進歩しています。昨日までの常識が、数年後には見直されることも珍しくありません。
だからこそ専門医制度があり、それぞれが特定分野を深く学んでいるのです。
一方で、近年は自由診療の広がりも感じます。
保険診療は、症状や病気がある人に対する医療です。
それに対して、人間ドックのように「異常がないことを確認したい」という検査は自由診療になります。
自由診療であれば、検査内容を複数のコースとして設定することもできますし、担当医の専門性や技術を反映したサービスを提供することも可能です。
美容医療では、医師の経験や実績によって料金が異なることは、ごく普通に受け入れられています。
一般医療でも、診療報酬が十分に技術を評価できない状態が続けば、自由診療の分野は今後さらに広がっていくでしょう。
その中では、
「専門医による診療」
「指導医による診療」
「高度専門施設での診療」
といった違いが、一つの価値として評価される時代になるかもしれません。
日本の医療は「全国どこでも同じ医療が受けられる」とよく言われます。
しかし、正確には「同じ価格で受けられる」という意味です。
医療機関の設備や理念、症例数、そして担当医の経験や専門性まで完全に同じであるはずがありません。
価格は均一でも、提供される医療の質や内容には違いがあります。
今後、美容医療のような自由診療が広がるのか、それとも保険診療の中で専門性や技術がより適切に評価される仕組みが整うのか。
いずれにしても、「価格」と「価値」の関係は、医療においても避けて通れない課題になっていくように思います。
院長 小西宏明
2026-07-06 22:39:16
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今日は、3か月ごとに行っているベッドマットのローテーションの日でした。
以前、首や腰を痛めたことがあり、それを機に出来合いのマットレスからエアウィーヴに買い替えました。3分割構造になっているため、本来は分けて向きを変えるのが正しい方法です。
ところが私は横着をして、そのまま一気に回転させます。
そのたびに重量挙げの選手のような唸り声を上げながら格闘することになります。自業自得とはいえ、毎回「次こそは分割しよう」と思いながら同じことを繰り返しています。
身の回りを見渡すと、定期的にやらなければならないことは実にたくさんあります。
掃除やゴミ捨て、水回りの清掃は毎日あるいは数日ごと。エアコンの掃除や換気扇は数か月ごと。建物の外壁や屋根のメンテナンスとなれば10~15年単位で計画しなければなりません。
どれも放置すれば、確実に劣化していきます。
新築の家も、新車も、新品の家具も、何もしなければ少しずつ傷みます。
週明けはしばらく晴れそうだったので、夕方には洗車も済ませました。
洗車をするなら、せめて数日は雨が降らないでほしいと思うのは、誰もが同じではないでしょうか。
私が掃除やメンテナンスを以前より気にするようになったのは、東京へ引っ越した時の経験がきっかけです。
息子の中学入学に合わせて栃木の自宅を売却し、賃貸マンションへ転居しました。
その時、家具を動かしてみて愕然としました。
普段見えない場所には埃が積もり、何年も使っていない物が山のように出てきました。
「四角い部屋を丸く掃く」と言いますが、本当にその通りです。
見えるところだけ掃除していても、本当の意味で片付いているわけではありません。
しかも10年も住めば、物は驚くほど増えています。
「こんな物を買っただろうか。」
そう思うような品物まで次々に出てきました。
一時期「ミニマリスト」が話題になりましたが、あそこまで徹底しなくても、必要以上に物を増やさないことは年齢を重ねるほど大切だと思います。
歳を取るほど「もったいない」「いつか使うかもしれない」という気持ちが強くなり、捨てることが難しくなるからです。
整理収納の本には、「1年間使わなかった物は処分を考える」とよく書かれています。
実際、その基準は意外と的を射ているように感じます。
一戸建てからマンションへ移って最も変わったのは、掃除する面積と持ち物が大幅に減ったことでした。
これはある意味、「身の丈に合った暮らし」だったのかもしれません。
自分自身で無理なく管理できる範囲の生活です。
中学校の物理で学んだ「エントロピー増大の法則」を思い出します。
自然に任せれば、物事は秩序ある状態から無秩序へ向かい、自発的に元へ戻ることはありません。
掃除をしなければ部屋は散らかり、草取りをしなければ庭は雑草で覆われ、手入れをしなければ建物も車も傷んでいきます。
人の暮らしもまさに同じです。
私自身のこれまでの生活を振り返っても、この法則は実に正しいと実感します。自信を持って言えてしまうのは少々情けない気もしますが。
例年通り、今年のお盆休みも5日間を予定しています。
きっと今年も、掃除と整理整頓、そしてゴミ捨てに多くの時間を費やすことでしょう。
毎年この時期になると思います。
「一年中、掃除とゴミ捨てをしているような気がする。」
それでも、秩序を保つには、そのくらいがちょうど良いのかもしれません。
院長 小西宏明
2026-07-05 21:43:00
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行きつけのガソリンスタンドからLINEで連絡が届きました。
「来週月曜日からガソリン価格が大幅に値上がりします。週末のうちに給油されてはいかがでしょうか。」
ちょうど給油ランプが点灯しそうだったので、まさにタイムリーなお知らせでした。
ガソリン価格は、ほぼ公定価格のようなもので、同じ地域では店舗による価格差はそれほどありません。
では、どこのスタンドを利用するか。
私の場合は、道路から入りやすいこと、混雑具合、そして何よりスタッフの働きぶりやお店全体の雰囲気で決めています。
数年前から利用している今のスタンドを気に入っている最大の理由は、その活気です。
スタッフ全員が大きな声で挨拶し、てきぱきと動き回っています。
飲食店でもそうですが、元気な声が飛び交うお店には自然と活気が生まれます。働く人も気持ちが前向きになりますし、お客さんも安心して利用できます。
また、タイヤの空気圧点検をお願いしても嫌な顔一つされません。
空気圧の点検は、料金が発生する作業ではありません。しかもタイヤのバルブに手を伸ばすためには、しゃがんで作業しなければならず、決して楽な仕事ではありません。
しかし、空気圧が低いまま走行すると、パンクの危険性が高まるだけでなく、タイヤの偏摩耗やサスペンションへの負担にもつながります。当然、乗り心地も悪くなります。
安全に走るためには、とても大切なサービスなのです。
「やってもやらなくても料金は同じ」「給与も変わらない」と考えれば、人によっては最低限の仕事だけをしようと思うかもしれません。
そうした姿勢は、お客様にも、一緒に働く仲間にも必ず伝わります。
逆に、一つひとつの仕事を丁寧に行い、お客様のために少しだけ手間を惜しまない職場には、自然と良い雰囲気が生まれます。
私は、給油以外のサービスをお願いした時には、必ず「ありがとうございました」と声に出して伝えるようにしています。
それは無料で作業していただいたことへのお礼ではありません。
安心して、安全に車を運転できるようにしていただいたことへの感謝です。
そして、相手にきちんと聞こえる声で伝えることも心掛けています。
聞こえない「ありがとう」は、独り言と変わりません。
感謝は、相手に届いて初めて意味があります。
繁盛店の活気は、店長一人がつくるものではありません。
スタッフ一人ひとりの挨拶や声掛け、そしてお客様との何気ないやり取りが積み重なって、お店全体の空気をつくっていくのだと思います。
「ありがとうございました。」
その一言が、お互いに気持ちの良い一日をつくる、小さくても大切な原動力なのかもしれません。
院長 小西宏明
2026-07-04 21:47:41
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普段出掛ける時は、ほとんどスニーカーです。さすがに北海道は、まだ天気が不安定で雨の日も少なくありません。素足にサンダルで出掛けるには、もう少し夏本番を待ちたいところです。
最近では、ビジネスマンの足元も変わってきました。従来の革靴ではなく、一見すると革靴のように見えるスニーカーが人気です。スーツやセットアップにも合わせやすい黒やダークブラウンのモデルが多く、何より履きやすく疲れにくいことから、外回りの多い方には重宝されているようです。
確かに、クッション性に優れたスニーカーは足への負担が少なく、急な雨で濡れても革靴のような手間のかかる手入れは必要ありません。
一方で、私は一時期革靴に夢中になったことがありました。本を読んだりインターネットで調べたりしながら、革の種類や手入れの方法まで勉強しました。
学会でサンフランシスコを訪れた際に購入したスリップオンは、20年以上経った今でも現役です。
革靴の魅力は、使い込むほどに風合いが増し、自分の足に合わせて少しずつ形が変わってくれることです。気が付けば自然と履く回数が増え、愛着も深まります。だからこそ、手入れにも時間をかけたくなるのです。
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、その逆もまた真実です。
質の良いものは長持ちし、いつまでも満足感が続きます。結果として、コストパフォーマンスにも優れていることが少なくありません。
もちろん、そのような一足に出会える機会はそう多くはありませんが。
北海道では冬になると雪道を歩くため、どうしても機能性を最優先した靴になります。時には長靴が必要になることもあります。
その反動もあって、本来なら今の季節こそ革靴を楽しみたいはずなのですが、気が付けばスニーカーばかり履いています。
年齢を重ねるにつれ、「疲れにくいこと」「履きやすいこと」を自然と優先するようになったのかもしれません。
靴に自分の足を合わせるのではなく、自分の足に合う靴を選ぶ。
最近、この考え方は人間関係にも通じるように思うようになりました。
年齢を重ねると、自分なりの経験や価値観が積み重なります。それは大切な財産ですが、一方で「自分のやり方」が最善だと思い込みやすくもなります。
相手の話を聞くよりも、自分の考えを通そうとしたり、自分の価値観を基準に物事を判断したりすることがあります。そうした姿勢が、知らず知らずのうちに相手を見下すような態度、いわゆる「マウント」と受け取られてしまうこともあるでしょう。
靴は足に合うものを選ぶから快適です。
人との関係も、自分を相手に押しつけるのではなく、お互いが無理なく付き合える距離や心地よさを大切にした方が長続きするのではないでしょうか。
先日出会った新しい靴。
さて、いつ履いて出掛けようか――そんなことを考える時間も、また楽しみの一つです。
院長 小西宏明
2026-07-03 22:29:25
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今月からパスポートの申請費用が引き下げられました。
一方で、木原官房長官からは、夏休み前は申請が集中するため、発行まで1か月程度の余裕を見てほしいとの説明がありました。夏休み直前になって慌てて申請する方も少なくないのでしょう。
しかし、この夏の旅行者数は、物価高や航空機の燃油サーチャージの上昇などの影響もあり、海外旅行だけでなく全体として減少傾向にあるそうです。
子どもがいる家庭にとって、「夏休みに家族旅行」はできれば実現したい行事の一つではないでしょうか。
息子が中学生の頃、同級生のご家族で「子どもが学生のうちに47都道府県すべてを訪れる」という目標を立てて旅行されている方がおられました。
日本はカリフォルニア州ほどの面積しかありませんが、南北に細長く、四季があり、各地に名所旧跡や豊かな自然があります。
一方で国土の約7割が森林ですから、計画的に旅行しなければ、47都道府県を制覇するのは決して簡単ではありません。
私自身は、実家が自営業だったこともあり、家族で宿泊旅行へ出掛けた記憶はそれほど多くありません。
その中で最も印象に残っているのは、中学1年生の夏に母と二人で訪れたハワイです。
父は仕事が忙しく、ゆっくり旅行できる状況ではありませんでした。また当時は変動相場制へ移行した直後で、第一次オイルショックの影響もあり、1ドル290円前後という不安定な時代でした。
家族5人で海外旅行へ行くのは、経済的にも簡単ではありません。
それでも父は、「若いうちに海外を見せておきたい」と強く勧めたそうです。
当時の私は英語を習い始めてまだ4か月ほどでした。
現地の英語は言葉というより、ただの「音」にしか聞こえませんでした。
それでも無謀にもビーチで現地の子どもへ話し掛けたのですが、全く相手にされませんでした。
今思えば、近くに親御さんがいたら、不審者と思われても仕方がなかったかもしれません。
今となっては苦い思い出ですが、それも旅だからこその経験です。
私は、旅行は国内であれ海外であれ、宿泊であれ日帰りであれ、「非日常」に身を置くことに大きな意味があると思っています。
旅の楽しみは、「食べる」「買う」「観る」だけではありません。
普段とは違う土地で、違う文化や習慣、人々に触れ、自分自身がどのように適応できるのかを知る機会でもあります。
つまり、旅は自分の力量を知る機会なのです。
「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがあります。
本来は親が子どもを世の中へ送り出す意味ですが、大人になってからは、自分自身を成長させるために旅へ出るという解釈もできるように思います。
親はいつまでも子どもの面倒を見てくれるわけではありません。
社会人になれば、自分の力で考え、行動し、生きていかなければなりません。
その意味でも、自分をあえて非日常へ置く旅は、人を成長させる大切な機会だと思います。
もっとも、この夏はホルムズ海峡情勢の影響もあり、燃油サーチャージの高騰には驚かされました。
開業してからは、お盆休みくらいしか長期休暇を取れません。
海外旅行は2019年の社員旅行以来、ご無沙汰しています。
また少しずつ旅行資金を貯めて、いつの日かスタッフみんなで海外へ出掛けたいと思っています。
院長 小西宏明
2026-07-02 22:33:26
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