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休日当番医

本日は3ヶ月ぶりの休日当番医でした。
すでに函館もインフルエンザ警報のレベルとなっていましたので、
ある程度は想像していました。

しかし9時前から駐車場に車が次々の入ってくるのには
少々びっくりしました。
正面玄関を開けるころにはドアのところに列が出来ていました。

当院は感染者と非感染者を分けて待合や診察が出来ないため、
すべて車の中で行っています。

検査を行った85%はインフルエンザA型、残りはコロナ感染症でした。
ただし症状や経過から両者の鑑別は困難であると
改めて確信しました。
また今回の検査が2度目という方も稀ではなく、
抗原検査キットの限界も感じました。

朝から電話が鳴りっぱなしで、
事務スタッフは受付、会計処理、
看護師Aは受診説明、会計説明、
看護師Bは抗原検査、
看護師Cは電話応対と発熱以外の患者対応と
少数精鋭の完全分業でした。

全員昼休み、昼食なしのノンストップで
あっという間に夕方になりました。
お昼のために皆で楽しみに注文した美味しいサンドイッチは晩御飯にしました。

スタッフ4名の連携はいつもながら素晴らしいもので、
特に電話対応看護師の臨機応変な判断で、
朝イチから来院していた患者さん以外はすべて時間予約制に変更しました。

お電話を受けて、30分枠で受診時間を指定してくれたのです。
お陰で一定のペースで受診受付から検査、投薬、会計という流れが確立されました。
簡単に言えば、「流れ作業」です。
最も効率が良い方式だと思います。

この方式の利点は
駐車場が満車になって道路に溢れることが避けられる、
具合の悪い患者さんはギリギリまで自宅で療養出来る、
来院すればそれほど待たずに検査出来るため最短時間で帰宅出来る、
そして薬局スタッフも一定のペースで調剤、会計が出来るなど。

家族運転の車内でぐったりしている方も多く、
医療機関での待ち時間は苦痛のはずです。
一刻も早く薬をもらって布団に横になりたいでしょう。

次回の当番は来年3月10日です。
今のように発熱者が市内に蔓延していることはないはずですが、
お電話で来院時間を指定する「完全予約制」を取りたいと思いました。

一方で、夜間急病センターでも見受けられますが、
それほど緊急性のない受診もありました。
数日前からすでに具合が悪かったケース、
受診時には症状が治まってきているケース、
そもそも軽微な症状で翌日の受診が可能なケース、
そして普段の治療内容の相談などです。

夜間や休日に当番制で診察が受けられるようになっているのは
昼間や通常営業日以外に体調不良となったものに対応するためです。

何日も何週間も前からの症状や
極めて軽い症状の場合は対象外だと考えます。
夜間急病センターには昼間は病院に行けないからとか、
夜の方が空いていて早く診てもらえるという人も来られます。

夕方には用意していた抗原検査キットがなくなってしまい、
一部の受診希望者は来院されませんでした。
確かにインフルエンザとコロナは検査する以外には鑑別診断出来ません。

スタッフ全員がお疲れモードでしたが、
皆様ご家庭の主婦で、帰ってから夕食の準備があったと思います。
そして明日月曜日からは新しい週が始まります。

頑張ってまいりましょう。

院長 小西宏明

2023-12-10 19:54:00

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動物由来感染症

コロナ感染症で市民の感染症への注目は一気に広まりました。
もちろん風邪やインフルエンザも感染症ですが、
コロナの方が感染症の脅威、インパクトはすごかったと思います。

その中で注目されたのが人獣感染症、動物由来感染症です。
ヒトで問題となる感染症の多くは動物由来です。

昔から野生動物に気をつけること、
さらにペットであっても病気をもっていることがあり、
予防接種を受けさせたり注意喚起されています。

おそらく市民の方が想像する以上に身近に感染動物が存在します。
例えば巣ごもり生活で増えたペットの犬や猫です。

厚労省のホームページには猫から感染した小学生の話が出ています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000155663.html

小学校5年生の男の子です。
インフルエンザの様な症状で発症しました。
しかしいつまでも微熱と全身倦怠感が続き、
例によって複数の医療機関で「大丈夫」と言われ、
最後にわかったのが「Q熱」です。

Q熱には特有の症状などがなく、血液検査で抗体価を測定しなければなりません。
この例では症状が出る直前に飼い始めた子猫が感染源で、
祖母、母親も感染していました。

Q熱はリケッチア感染症で、細菌とウイルスの両方の特徴をもっています。
致死率は急性型の場合で肺炎を併発するもので1%程度ですが、
症状が出ない、または軽微のまま慢性感染に移行すると心臓や血管に障害を来し、
10から25%まで上昇します。

厄介なのは「インフルエンザの様な症状」という点と
不顕性感染があり慢性化することです。

少なくともインフルエンザ検査が陰性のまま症状が長引く場合で
決定的なことはペットを飼っているか、
直前に動物に接していないかという生活履歴です。

北海道も函館もインフルエンザの警報が発令中です。
実は我々医療関係者としては
抗原検査で陽性に出ると、ある意味では”安心”します。
様々な病気の鑑別診断を一旦停止出来るからです。
そして多くの方が投薬や安静で回復されます。

当院でも最近2例、コロナでもインフルエンザでもない発熱患者さんがおられました。
いずれも総合病院へ不明熱として紹介して
お一人は3回目の検査でインフルエンザと確定し、
もう一人は溶連菌感染でした。

感染症診断の基本は現在の流行状況からの鑑別です。
それでも診断出来ない時は更なる事情聴取を行った上で
頻度の少ない病気の鑑別に進みます。

先ほどのQ熱は感染症法では4類に分類され全例の届け出が義務で、
年間数例から40例ほどあります。
ただし無症状感染者がいることや抗体価測定が一般の検査センターでは出来ないため、
診断のハードルは極めて高くなり、真の感染者数の把握は困難です。

ただし有効な抗生物質としてテトラサイクリン系があり、
予後は悪くありません。

ペットを飼う人が多くなったことや
その種類も多様化したことで、
動物由来感染症の診断は複雑化しています。

まずは動物との濃厚接触に注意すること、
医療機関を受診した際はペットのことを必ず説明することが重要です。
またペットを飼っている親しい人がいる場合も
担当医に情報提供すべきです。
ヒトヒト感染するものがあるからです。

私の高校の同級生はオウム病でお父様を亡くされました。
なかなか診断がつかないまま、脳炎を合併されました。

これから北海道は厳しい寒さとなり、
家の中で過ごす時間が長くなります。
そもそものペットの体調にも十分気を配る必要があります。

院長 小西宏明

2023-12-09 21:53:00

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喪中はがき

年賀状を準備する時期となり、
先週辺りから喪中はがきを頂くことが多くなりました。
ここ数枚は年賀状をやり取りしていたご本人ではなく、
ご遺族からでした。

還暦を過ぎても、また昨今の若い世代の年賀状離れもあって
年賀状交換を続けている相手のほとんどは目上の方々です。

となれば80歳、90歳代で天寿を全うされてくるわけです。

葉書には定型文が印刷されていますが、
思い出されるのは当然最後にお目にかかった頃の姿です。
10年、20年、それ以上経過している方ばかりですし、
私は10年前に函館に来たため、ほぼ全員10年以上会っていません。

そんな中で今週届いた喪中はがきはご遺族である息子さんからでした。
両親の年賀状の相手にまでご報告下さることには感服致しました。
昨年お父様、そして今年お母様が亡くなられました。

お二人との出会いは私が未だ20代の頃で、銀座の寿司店でした。
函館に本店がある「はこだて鮨金」です。

後にご出身が道南であることを知り、
何故そのお店に来られていたか理解しました。
もしかすると常連だったかもしれません。

函館で開業することをとても喜んで下さいましたし、
このブログもいつも読んでおられました。
そう言えばお孫さんが生まれて
誤送信で写真が送られて来たこともありました。
あのお孫さんは息子さんのご子息?ご令嬢?でしょうか。

実は昨年で年賀状は終了しました。
確かにこうした人のつながりが途絶えてしまうことは
大変申し訳なく、また残念な気持ちもありますが、
還暦を過ぎたことを契機として決めました。

今の若い世代の方々はいいなと思うのは
スマホの登場によって写真を容易に保存しておくことが出来るからです。
人との出会いが写真で残せていることが有るかもしれません。

もちろん毎年の年賀状ではなくメールやラインで新年の挨拶はされるでしょう。

私達の世代はギリギリIT化に適合することが間に合ったと考えています。
それでも最先端のAIを駆使するまでには至っていませんし、
手当たり次第に新しものを試す機会も少なくなりました。

いわゆる「興味本位」ではなく、「必要に応じて」です。
スマホやコンピュータも最上位、多機能機種を選択することはなくなりました。
以前なら新機種が発売されれば最高機種にどんどん買い換えて
新しい機能にトライしました。

若い頃は「足し算の挑戦」、
そして昨今は「引き算の安定」を思考しています。

それでも毎日新しい発見があり、
今年もあと20日余りとは言え、
振りかえるより来年のことに頭を使っています。

人の出会いは「一期一会」
今週も新しい出会いを作ることが出来ました。

院長 小西宏明
 

2023-12-08 21:20:00

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査定

月初は診療報酬請求のレセプトを作成するため
各医療機関とも事務方が最も多忙になります。

診療報酬は医療機関側の請求通りにお金が支払われる訳ではありません。
”査定”という冷酷無比?な作業を経て、
請求額から減額されてきます。

現場で必要と思われる医療行為がなされ、
それに必要な医療材料や薬品が使われるわけですが、
請求されるがままに保険から支払いを行うと
瞬く間に保険財政は破綻します。

故に適正な医療行為と適量な物品に対してのみ保険での支払いを認めていくわけで、
そこに介在するのが”査定”という作業です。

何が適正かを説明した解説本や通知の類いがありますが、
個々の症例の事情を考慮したり、
高額な請求については事務的な処理では判定が困難であるため、
「専門委員」というその分野の専門医が作業に加わっています。

私も大学病院からの派遣で数年間その作業に携わりました。

今日は月1回の市立病院の専門外来日でしたが、
終了後にレセプト請求についての説明会を行いました。
要するに査定率が高い、
何故査定されてしまうのかを解説するためです。

今回は心臓血管外科を対象としたものでしたが、
医事課のスタッフも多数参加して下さいました。

高額請求となる医療行為については必ず”症状詳記”というものを請求に添付しなければなりません。
それは審査を担当して下さる専門委員の先生方への情報提供になるからです。
特に心臓血管外科の診療内容は手術が多く、
ほぼ全てが高額医療ですから症状詳記が必要です。

伺ってみるとこれまで症状詳記の書き方の正式な指導を受けられたことはないそうです。
今回の依頼をして下さった副院長も同席されていましたが、
おそらく病院全体としてもそのような説明会はなさそうでした。

この”査定”という作業を経験した立場で言えば、
これは先生方の診療行為を評価するものではありません。
保険診療というルールに照らし合わせて
適合、不適合を決めるものです。

この点を勘違いされる先生がおられます。
「この手技は認められません」、「この材料や薬品は過剰使用です」
請求の翌月にこのような結果が戻ってくると怒り出す先生もいます。
気の毒なのは怒られるのが医事課スタッフの場合です。

今回このような試みは初めてでしたが、
大変頼もしく感じたのは医事課スタッフの反応です。
おそらく初めて聞く話が多かったと思いますし、
審査現場のことはご存じなかったでしょう。

医事課にとっては”バイブル”とも言える通称青本を持参された方もいました。
我々医師が聴診器を首からぶら下げるが如くです。
医事課のレセプト担当者は各自1冊ずつこの本を持っており、
皆さん独自の付箋を沢山付けておられます。

保険診療請求は医師と医事課スタッフの共同作業です。
サッカーに擬えて、
保険診療のルールは競技ルールと同値です。

最終的な病院への支払いをゴール(得点)とするならば、
医師はフォワード、医事課はディフェンスです。

少なくとも今日の雰囲気からするとディフェンスには将来性を感じました。
これから必要なのは自由気ままにボールを追いかけているフォワードとの連携と
チーム全体をまとめる監督の存在です。

市立病院には大きな「伸びしろ」があると思いました。
このような動きが全病院的になり
少しでも経営改善に繋がれば良いと考えます。

院長 小西宏明

2023-12-07 20:47:00

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医師会病院運営委員会忘年会

今日は医師会病院の定例の運営委員会後に
忘年会が行われました。

運営委員会の委員は病院の先生方もおられますが、
当日は病院長だけがご参加でした。

医師会には3つの大きな事業があります。
医師会病院、健診検査センター、看護リハビリ学院です。
(夜間急病センターも医師会立ですが、市からの委託事業であり
少し他とは趣が違います。)

それぞれの運営委員会なるものが毎月1回開催され、
事業の進捗状況報告や協議事項が検討されます。
メンバーは個々の事業を直接執り行っている”職員(医師)”と
我々医師会員、そして事務方です。

私は健診検査センター運営委員会の座長を仰せつかっています。

しかしながら当初からこの委員会の立ち位置には違和感が拭いきれません。
第三者が組織体系をみると、
会社で言えば”社外取締役会”だと理解されると思いますし、
私もそのつもりでいました。

確かに委員の身分はその事業所に属していませんから
”社外”に間違いありませんが、
検討されている内容は少なくとも”アドバイス、評価、指導”もありますが、
事業の方針やそのための具体的施策に深く関わっています。

通常であれば、現場を統括している方々から方針が示され、
それを社外の人間が評価していくのではないでしょうか。

またその別の構図もありそうです。
すなわち社外から「これをやりなさい」と指示するようなものです。

何故このような違和感で悶々とするのかと考えますと、
おそらく3事業の独立性よりもその責任を担っている医師会への従属性が勝っているためではないでしょうか。

さらに何故と思い巡らせると、
3事業がそれぞれ医師会の先生方への貢献、利便性を主目的に設立されたからではないでしょうか。
開業医の先生方が相談や入院をお願いしやすい「病院」、
そのために必要な看護師の養成ための「学校」、
診療に欠かせない検査を担ってくれる「検査センター」です。
いずれもが医師会員のためになるものばかりです。

非常に素晴らしい、そして意欲に満ちた取り組みでした。
当時は。

今、病院も学校も検査センターも、その役割は変化しています。
例えば、市内医療機関と競合する「病院」、
学生不足、学力低下が問題となっている「学校」、
民間検査会社との価格競争に曝される「検査」など。

その背景には人口減少と高齢化、特に若年層の函館離れ、
そして厳しいコスト管理を踏まえた経営努力の差違などが挙げられます。

どのような組織であっても
どのような運営を行うにしても
時代と共に状況は変わり、それに呼応する形での方針転換が必要です。

私の今日の忘年会の最大の収穫は
皆さんが函館の医療のみならず函館そのものを何とかしていこうとされていることが
わかった点です。

松下政経塾の理念にあります。
「真に国家と国民を愛し・・・」

参加者の思いと重なりました。

院長 小西宏明
 

2023-12-06 22:54:00

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年末のご挨拶

当院は原則2ヶ月間隔での予約制にしています。
条件としては状態が安定していることと、
現役世代で多忙な場合です。

一方で複数の病気があって採血や体重などのチェックを要する時や
超高齢者では1か月間隔です。

割合にすると2ヶ月以上の方が7割弱かと思います。

先月くらいから次の外来予約日が年を越す人が増えており、
診察を終えて年末のご挨拶をいただく場合があります。
「あー今年も終わるんだな」と感じます。

実は予約日を計算するために
卓上カレンダーは3ヶ月同時表示のものを使用しています。


今月からは来年1から3月の新しいものと合わせて
合計4ヶ月同時に見ることが出来ます。
すでに年初の四半期の予定を考えなければなりません。

カレンダーを眺めて最初に目が行くのは日曜祝日です。
「連休はどこだ」と一瞬で見てしまいます。
そして「日曜当番はいつだ」です。

今度の日曜日12月10日は当院が当番医で、
その次は3月10日です。
明らかに回ってくる回数が増えました。

そしてもうひとつ考えているのは学会日程です。
コロナ禍前までは年に1回は学会出張して臨時休診にしていましたが、
ここ数年はWeb参加がほとんどです。
北海道に来てから学会開催地との交通手段がとても重要で、
移動時間がかかる所は出張しないことにしています。

因みに6月の静脈学会は軽井沢で、
フットケア学会は11月の神戸です。

今日も患者さんお二人から年末のご挨拶を頂きました。
皆さんが落ち着いた状態で年を越せるように
今年は29日まで頑張ります。

院長 小西宏明

2023-12-05 20:09:00

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ムラ社会

日大の問題の背景として「ムラ社会」ということが指摘されています。

ムラ社会とは?という定義でポイントとなるのは
1.有力者を頂点として
2.しきたりを守りながら
3.よそ者を受け入れようとしない
さらに4.背くと制裁がある
だと思います。

これらの特徴を考えると独裁国家や反社会的勢力、
卑近な例では学校や会社の人間関係、はたまたご近所付き合いなど
規模の大小を問わず見渡せばいくらでも思いつきます。

端的に言えば、
人が集まれば中心となる人が出てきますし、
人を集めれば核となっていく人、”長”と名の付く役柄が必要にもなります。
特徴の1番目は必然であったり、必要であったりするわけです。

問題となるのは2と3だと考えます。
そしてそれらは”長”への権力集中にもつながり、
1,2,3が不適切なスパイラルを形成して組織が歪んできます。

そこで登場するのがガバナンス、
すなわち1,2,3が変なスパイラルを回して有らぬ方向に進んでいないかを監視することです。

残念ながら人は性善説に立ったとしても、
いつ何時でも悪いことはしないはずだとはなりません。
ないしは本人達は悪いことだと気付かないまま行動している場合もあります。
特に世の中の常識は時代と共に変わり、
昔正しいとされたことが、現在は注意すべき事柄に変わることはあります。
「井の中の蛙大海を知らず」と成らないためにも
内部体制としてのガバナンスは必要ですし、組織外からの監視役も重要です。

日大の問題を契機として自らが関係する組織を見直してみると
色々と考えることが出てきます。
人が集まれば、”ムラ”を形成する素地が出来たと考え、
1,2,3がないか、起こらないかと自問自答しなければなりません。
結局組織は個々人の集合体ですから。

林理事長も就任時は目の前の問題から切り崩す、
改革するおつもりであったと想像しますが、
まさかの事態が次々発覚するに至っては、
強固なムラ社会のシンボルに祭り上げられただけだったかもしれません。

真の有力者、影の有力者に改革のメスが入っていないと思います。
それは特定の人物とは限らず、
偶像崇拝としての”しきたり”にあるのではないでしょうか。

一連のこれまでの状況を見ていると、
直ぐに思い出されるのは三菱自動車の不正です。
一度ならず二度、三度。
しきたりの恐ろしさは日大にも当てはまります。
なかなか変えられない。

会見ではお決まりの「辞任は」の質問がありました。
聞いている方も、社の意向で聞かざるを得ないのでしょう。
「まだ山にも登れていない」はその通りでしょう。

JALをV字回復させた稲盛氏も
当初は保身に走り、それまでの”しきたり”を固守しようとする勢力に毅然と対峙されました。
何故、最後まで貫けたのかと考えると
「お客様ファースト」の理念だろうと思います。

今の日大の対応については
大学とはそもそも学生の学びと成長の場ですから、
「学生ファースト」だという理念がぶれていないかどうかが第一義です。

全ての対応や改革の基本はそこにあると考えます。

院長 小西宏明

2023-12-04 21:00:00

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会議忘年会

コロナ禍が少し落ち着いたことや5類への移行に伴い、
平時と同じ行事予定に戻ってきています。

今月は今年最後の集会、会議や忘年会が目白押しのはずです。

医師会関連についても同様で
今週から”今年最後”という会が始まります。

私が責任者を務めるものもあるのですが、
皆さんの予定も鑑みて忘年会は今回については行わないことに決めました。

ネット上では忘年会出席は職務上の義務かとか、
時間外勤務手当の対象か等という議論も見受けられます。
少なくとも義務化すると手当を請求される可能性が高い、
または手当を出す必要があるということでした。

微妙な問題なのは
義務ではないが、出ざるを得ないプレッシャーがあることです。
日頃ゆっくり話が出来ない人達との交流や
より深くお話できることなどのメリットはありますが、
昨今特にプライベートな時間を重要視する若い世代にとっては
1年に1回の行事であっても遠慮したいのが本音かもしれません。

しかし一方で形式はどうであれ、
1年の節目は必要だと思います。
特に日本の場合は年末年始の休暇が長いため、
いかにも”節目”という感じになります。

クリニックの忘年会は様々な行事予定の兼ね合いもあり、
先月終了しました。
今週から行事スタートですが、
立食中心で同じような食事内容を考えると
体調管理のためにも必要最小限の出席にしました。

師が忙しく走り回るのが12月です。
せめて雪が少なく暖かいことを期待します。
先週日曜日の道路のアイスバーンにはびっくりしました。

院長 小西宏明

2023-12-03 19:17:00

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整理から廃棄

ここ数回立て続けに不燃ゴミを出しています。

これまで連休や年末年始のまとまった時間は棚や倉庫の整理に費やしていました。
整理するものの中には壊れたもの、長期間使わなかったもの、購入時の部品など
いわゆる”不要品”もあります。

当院も来春で開院10年になり、
”不要品”も少なからず溜まってきました。
ということで、秋頃から廃棄品の仕分けを始めました。

整理術の本やYouTube動画を参考にすると
身の回りの整理で重要なことは
直ぐに捨てられないものを無理に捨てないで
「検討中」というカテゴリーを設けて保管することとあります。

そして1か月または半年、1年不動のものは
その後も使われたり必要になることがないと判断して捨てるべきだそうです。

確かにその通りで、
今まで捨ててしまって後悔したり、
買い直したものはありません。
書類や雑誌の類いでも困ったことはないのです。

整理の途中ではどうしても、勿体ない、いつか使うだろう、何かの折りに必要になるだろうと考えて、
破棄できないものが多数保管されたままになっています。

即断即決で捨てられるのは腐った食べ物くらい?かもしれません。

毎年年末には市のゴミ処理場周辺道路は激混みになります。
今のうちから仕分けして順番に捨てるのがベターです。

これは今月の目標にしたいと思います。
こういうことは思い立った時に一気にやらないと
また10年?倉庫や棚の奥に眠らされてしまいます。

少しずつでも廃棄すれば新たな保管スペースが生まれます。

明日もまたゴミを見つけ出したいと思います。

院長 小西宏明

2023-12-02 18:17:00

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抱き枕再考

9月末にブログでも報告した抱き枕のその後です。
タイトル通りに抱き枕再考、最高です。

一段と寒さが増してきた中で最も効果を感じているのが、
布団の中の暖かさです。
抱き枕によって布団の中に広い空間が出来て、
自らの体温と羽布団の保温性によって温度が維持されていると思います。

結局寝ている間、ずっと枕を抱いているわけではなく、
気が付くと枕が身体の横にあるだけです。
それでも上記のような効果は維持されます。

そしておそらくですが、横向きで寝ている時間が長いのかもしれません。
我々の口や鼻から喉への気道は仰向けよりも横向きの方がスムーズになります。
それが証拠に嘔吐や吐血している患者さんは横向きにして処置します。

今期は暖冬の予報が確定したようですが、
暖冬とは寒暖差が大きいことを意味するそうです。
身体がなかなか適応出来ません。

寒さが厳しくなると小さな部屋で生活するメリットを感じます。
リビングとバストイレとベッドルームだけなので、
何処に移動しても寒くありません。
移動距離も数歩の範囲。

それに何と言っても掃除をする範囲が狭くて負担にならず、
さらに小さなゴミにも気が付きやすく、直ぐに掃除機で吸い取ります。

元々住まいには余り執着はなく、
むしろ今のような狭い場所が気に入っています。

思い出してみると一番広い住まいだったのは
高校生まで住んだ実家です。
大学の時はワンルーム相当の下宿、
研修医時代は病院の寮で二人部屋、
大学病院時代は3階建ての戸建てで実家に次ぐ広さでしたが、
とにかく家の中が寒かった。
逆に夏は暑くて3階には近づけませんでした。

住まいに拘る人は多いと思います。
自分で稼げるようになると車の次は自宅を買おう、作ろうというのが定石でしょう。

でも一方で子供が巣立っていけば
そんなに広いうちは必要ではありません。
掃除や家の手入れには手間もお金もかかりますし、
何より体力的精神的に負担にもなります。

雪と共存しなければならない北海道の生活を10年近く経験すると、
歳をとってからはコンパクトな自宅でなければ
とてもとても維持出来ません。
玄関先を少しだけ雪かきするくらいがちょうど良い運動です。

出来れば平屋が良いと思います。
階段の上り下りは間違いなく出来なくなります。
今では予想も出来ませんが、平らな部屋の中で転んで骨折するわけですから。

さらに昨今の電気ガスの高騰を考えると狭い間取りの方がインフラ費用は抑えられます。
またSDGs、地球温暖化対策の観点からも望ましいと思います。

その意味からも抱き枕は省エネになり、呼吸や腰痛など身体の負担を考えると優れています。

我々はお母さんのお腹の中では丸くなった状態で成長します。
そして歳をとると腰が曲がって再び”丸くなった”姿勢になっていくのです。
原点回帰です。
抱き枕を使いながらそんなことも思い浮かびました。

院長 小西宏明
 

2023-12-01 21:14:00

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