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新社会人

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4月1日は多くの新社会人の仕事始めかと思います。
会社では辞令が交付されるかもしれません。

昔を振り返ってみると、
4月1日から病棟勤務でした。
研修病院であった虎の門病院は医師も看護師も1日から勤務でした。
医師国家試験の合格発表は5月中旬で、
それまでは”見習い”として上級医について行動しました。
もちろん医師ではないため処方箋や指示書には
上級医と連名で署名を入れました。

私は虎の門病院で最も過酷と言われた消化器外科に最初に配属され、4年目の先輩の下に付きました。
担当患者は術前、術後など常時30名ほどでした。
いきなりすごい数の受け持ちとなるため、患者さんの名前と病名で大混乱しました。

朝は手術前に病棟を2人で回診し、創部のガーゼ交換を教わりました。
それが終わると直ぐに手術に入りました。

手術が終わると、それはもう”すっちゃかめっちゃか”の忙しさでした。
点滴、注射などの膨大な指示を出さなければならず、
同時に看護師向けに手術の概要を図示した記録用紙を完成させる必要がありました。
何を切除して、どのように胃や腸を再建して、ドレーンがどこに入っていて・・・
故に先輩から最初に色鉛筆のセットを買うように言われました。
図示はカラーが原則でした。ドレーンの種類で色が決まっていましたから。

今にして思うと、術直後に図示することは若い医師の病態の理解になり、
また多職種と質の高い情報共有の仕組みだったのです。

でも一番驚いたのは、
術患者とともにストレッチャーで病棟へ帰室すると、
一斉に看護師が集まってきてベッド移動を行い、
一斉に我々に指示を迫ることです。

親鳥が餌をもって巣に帰ると
子ども達が我も我もと欲しがる様子・・・ではなく、

アマゾン川に肉の塊をいれると
ピラニアが一斉に集まってきて
あっという間に食い尽くされる・・・そんな感じ。

消化器外科は手術件数が多く、
当時は食道がん手術が日本一多い病院で、
とにかく大きな手術ばかりでした。
毎週のように食道、肝臓、膵臓が代わる代わる予定され、
それ以外に胃や胆嚢、腸の手術でした。
術後の集中治療室は未整備の時代で、
一般病棟の看護師達も大変だったと思います。

でも不思議と過労で倒れるものはいませんでした。
むしろ皆、嬉々としていました。

4月はゴールデンウイークまで全力疾走、
学生気分が一蹴されました。

今は大学病院を離れたため新社会人と接することはなくなりました。
4月の喧噪が懐かしく思われます。

院長 小西宏明

2021-04-01 21:58:56

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