無症状で進行する病気は沢山あります。
例えかかりつけ医によって定期的な診察がなされていても、
人間の身体全てを毎回チェックすることは出来ません。
少なくともかかりつけ医がなく、毎年の健診を受診することもなければ、
病気の発見は極めて困難になります。
症状が出てからでは、
すでに生命にかかわる状況にまで病気が進行していることも稀ではありません。
また高齢になれば若い頃よりも病気に罹患する頻度は増します。
我々の身体は細胞レベルで新陳代謝が行われ、
その際には一定の確率でミスが起こっています。
ただそのミスを修復する仕組みも持ち合わせているため、
病気として発症することなく生命維持が可能です。
ところが加齢に伴い修復機能にも綻びが出始め、
結果として病気を発症しやすくなります。
それは最終的に人間の寿命に関係します。
加齢変化を止めることは出来ないからこそ
定期的な身体の検診が必要です。
高齢の初診患者さんで全く病気が見つからないことはありません。
今月から毎年恒例の特定健診の案内が送付されます。
ふだん医療機関を受診することがない、
会社の検診を受ける機会がない、
そして高齢でかかりつけ医のない人達に
是非とも受けて頂きたいと思います。
病気を発見する機会を避けて
それは健康とは言いません。
院長 小西宏明
2022-05-09 21:53:34
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