HOME医師のご紹介当院のご案内診療案内交通案内ギャラリー

クリニックブログ

世界高血圧デー

世界高血圧デー

今日、5月17日は世界高血圧デーでした。
日本の高血圧患者は4700万人と言われていますが、
全てが診断や治療されているわけではなく、
また推奨されるコントロール域に入っているわけではありません。

そして毎月17日は日本高血圧学会が制定した減塩の日。
高血圧に塩分は大きく関与しており、
それを6グラムに減らす啓蒙活動の一環として毎月注意喚起しています。


日本高血圧学会HPより

今日のWeb講演会では日常診療における課題を取り上げていました。
その中で印象に残ったのは患者側ではなく、
我々医師への指摘です。

それが「慣性の法則」です。

それなりの降圧状態が達成されていると、
さらに一歩踏み込んでガイドラインで推奨される血圧になるようには
必ずしも薬を増量しない。
ついつい継続処方、DO処方してしまうということです。

これは誰しも経験していることです。
診療所の医師であろうと、病院の部長、さらに大学の教授であっても。

すぐに思い当たる原因は2つ。
ひとつ目は、日本人は薬が大好きにもかかわらず
薬が増えることには抵抗することです。
風邪などの急性症状で薬を飲むことは躊躇しませんが、
定期薬については副作用や薬害に大変敏感な国民です。

ふたつ目は、外来の忙しさです。
上記のような状況も踏まえた上で
更なる降圧の必要性や薬の増量を説明していくためには
それなりの時間を要します。

しかし日本の医療機関は規模にかかわらず大変混雑しています。
米国留学時にボスの外来診療を拝見したことがありますが、
1日に診る定期受診患者は数名でした。
もちろん完全予約制で、ひとりだいたい30分くらいです。

そもそも外来診療は高額であり、
日本のように3時間待ち3分診察では
すぐに訴えられてしまいます。

示唆に富む講演会でしたが、
やはり病気として最も重要なことは「減塩」です。
薬を飲めば必ず血圧は下がります。
しかし塩分が過剰な状態のままであれば、
いずれ臓器障害は免れません。

実は塩味だけではなく全ての味覚は幼少期に完成しています。
離乳食の頃から培われていきます。
子供の頃に濃い味、塩味に慣れさせてしまうと
なかなか素材本来の味を楽しむことが出来ず、
いかに調味料で好みの味に変えていくかで
食の満足度が影響されます。

大人になって高血圧になり、減塩で我慢するよりも
子供の頃から薄味に慣れていれば、
敢えて塩分を減らす必要がありませんし、
何より食の楽しみを減じることはないでしょう。

子供は出されたものを食べるしかありません。
減塩の日、子供の食事にも目を向ける必要があると思いました。

院長 小西宏明
 

2022-05-17 21:19:00

クリニックブログ   |  コメント(0)

 

コメント

お名前
URL
コメント

地図はこちら

お問い合わせ、0138-83-2080
クリニックブログ
Page Top