当院は下肢静脈瘤を専門のひとつに診療を行っており、
函館市内のみならず道南地区からも来院されます。
ところで”道南”ってどこのことを示しているのでしょうか。
北海道外のものからすると「北海道の南側のエリア」という解釈をするのが一般的ではないでしょうか。
つまり渡島、檜山、胆振、日高です。
NHKの天気予報でもこのエリアが同時に表示されます。
しかし実際は少なくとも函館の人は渡島半島を想定され、
渡島と檜山を”道南”だと思われている気がします。
特に函館はそのエリアの観光の中心都市です。
また一方では室蘭や苫小牧は札幌に近いことから
経済圏としては向こう側だと思われます。
調べてみると、どうやらどちらの解釈も正しいそうです。
要するに何を中心に考えているかによって「道の南のエリア」は変わってくると言うことです。
ちなみに医療圏、患者さんが受診または通院されるエリアは後者の解釈です。
昨日は長万部から初診患者さんが来られました。
今後定期通院をご希望されています。
これまでも長万部にお住まいの方は静脈瘤手術をしたことがあります。
室蘭には以前は手術をする病院がありましたし、
苫小牧は明らかに札幌の病院が時間的にも有利です。
少なくとも医療においては
「遠くの親類より近くの他人」と同様に
「遠くの専門医より近くのかかりつけ医」が大切だと思います。
定年後の移住、第二の人生などが持て囃された時期もありました。
実際には後期高齢者になった時に最も必要なインフラは病院です。
定期通院する必要がないほど元気?だった高齢者が
いきなり末期の病気が発見されることも少なからず経験しています。
高齢になればなるほど、定期健診、定期通院できるかかりつけ医を持つことが必須です。
院長 小西宏明
2022-06-17 20:42:00
クリニックブログ
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