クリニック近くの消火栓です。
最近塗り替えられたようです。

函館で有名な黄色の消火栓です。
「函館型三方式地上式消火栓」
昭和9年の函館大火の後にアメリカに人を派遣しての防火を学んだそうです。
アメリカの消火栓が黄色で地上式であったことから
それまでの地下式から変更して昭和12年から設置されました。
函館では20年ごとに毎年150本ずつ塗り替えられています。
確かに消火栓はきれいに化粧直しされていましたが、
道路や縁石に塗料が垂れていました。
消火栓に色づけする塗料ですから、
おそらくこのままずっと道路にも色が残るでしょう。
こういうのを「雑な仕事」と言いますね。
発注者、請負業者の問題ではなく、
施工した個々人の技量や仕事に対する姿勢の問題だと思います。
同じことはクリニックの施工を見ても言えます。
壁紙のカットラインのズレなど気になるところが沢山あります。
大手ハウスメーカーによる建物で、
8年を超えても躯体構造はびくともしない頑強な造りです。
しかし細かい施工には数々の不備を指摘出来ます。
もちろん使用上は問題ないことですが。
それだからこそ職人個人の問題なのです。
道路や縁石に塗料がついてしまっても
消火栓としての機能には全く影響ありません。
でもこれから20年、毎日この黄色の道路を見る度に残念な気持ちになるでしょう。
仕事はやればいいというものではありません。
常に質の高い、精緻な仕事を目指すべきだと思います。
例えルーチンワークであっても
より丁寧に、より速い仕事を心掛けていないと
人は加齢とともに同じ仕事が出来なくなります。
有名な漫画家は「一筆で正円が描けなくなったら引退だ。」と言っておられました。
これからは自戒の念を込めて黄色い道路を見ようと思います。
院長 小西宏明
2022-06-21 22:06:55
クリニックブログ
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