気象台発表の積雪が0になり、
ここ数年はゴールデンウイーク前に桜が開花していますが、
降雪には注意です。
それでももう除雪業者の登場は終わりかなと思います。
除雪や雑草取りなど季節性の作業で思い浮かぶのは
「シルバー人材派遣」です。
栃木に住んでいた頃は庭の草取りを依頼したり、
ゴミステーションの清掃など、
ちょっとしたことを手軽にお願い出来ました。
ところでシルバー=高齢者は広く一般に認識されていると思いますが、
シルバー=白髪=高齢者?なのでしょうか。
調べてみると、これは都内の電車のシートの色が発祥でした。
昭和48年、国鉄で敬老の日に合わせて高齢者へのサービスとして
山手線などに高齢者専用シートを作ることを考えたそうです。
しかし予算の関係でシートの色だけを変えることとなり、
当時新幹線で使用して座席の生地の余りを流用したのです。
それがたまたま銀色=シルバーでした。
ちょうど白髪やいぶし銀といった表現にも符合して「シルバーシート」と命名されました。
これがきっかけとなって全国の鉄道会社に設置が広まり、
次第に言葉の使い方がシルバー=高齢者となったようです。
辞書でシルバーを調べても語源には高齢という意味はありません。
WHOの定義では高齢者は65歳以上です。
しかし平成29年に日本老年学会などから日本の高齢者の現状を鑑みて
65から74歳を准高齢者、
75から89歳を高齢者、
そして90歳以上を超高齢者とする提言が出されました。
医療関係者は一般市民よりも日々高齢者に接する機会が多く、
確かに75歳以上の後期高齢者の方が
昔から言われている”高齢者”のイメージに重なります。
そのくらい60歳代は若々しいのです。
さらに言うならば、
80歳を超えるとかなり個人差が出てきます。
特に歩く姿を拝見していると、
背筋がピンと伸びている人は極僅か、
そもそも自分の足だけで歩ける人は徐々に少なくなります。
杖、歩行器、車椅子が増えてくるのもこの頃でしょう。
内臓疾患については高血圧をはじめとして
外観からはわかりませんから、
どうしても顔つきや肌、歩き方に年齢を感じさせます。
昨年映画に行くとシニア割引きが適応されました。
JRにはシニア割というサービスがあります。
男性65歳、女性60歳以上で入会出来て各種の特典が受けられるそうです。
航空会社では60歳以上でシルバー料金が設定されている場合もあります。
普段は余り歳を意識させられることはないのですが、
ひとたび外の世界に出ると違います。
ちなみに私の車のシートは赤ですが、
これは還暦を過ぎたからではありません、あしからず。
院長 小西宏明
2023-03-10 21:33:00
クリニックブログ
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