全くの偶然だとは思いますが、
ここ最近患者さんから「担当医を代えたい」という相談が続いています。
クリニックであれば担当医交代=別のクリニックへ通院になり、
患者さんにとっては比較的行動しやすいかもしれません。
一方総合病院であれば、同じ診療科には複数の医師がおり、
なかなか交代を申し入れにくいかもしれません。
さらに総合病院でなければ治療が出来ない病気の場合は
それまでの治療の継続という面から
別の病院に移ることは難しいといった事情もあります。
例によってこの課題でググってみると
いろいろな立場の人が取り上げてアドバイスしています。
究極は「他人との相性」ということですから、
友人、上司部下、恋人、配偶者など日常生活でも皆必ず経験があるでしょう。
もちろん簡単に”交代”出来るかどうかは担当医の場合も同様です。
交代したい理由は自らの経験や想像の範囲だと思いますが、
病気の治療に関しては、患者さんにとって2つのハードルがあります。
ひとつは今まで御世話になった先生にどう言えば良いか、
もうひとつは次の先生をどのように選べば良いかです。
そしてその大前提になるのが、誰に相談するかです。
家族や友人は真っ先にあり得るでしょう。
特に知り合いに医療関係者がいれば頼もしいかもしれません。
そこに私のような「かかりつけ医」も含まれるのでしょう。
患者さんのお話を伺うに付け
相性が悪くなった事情を知ればこそ、
何とかならないか、ベターな選択は何かと悩みます。
人と人との相性は、
考え始めた時点で、すでに自分の考えというバイアスが入ります。
結婚に際しての仲人のようなものです。
なかなかベストな選択はないだろうと思います。
”相性”とはそもそも曖昧模糊としたものかもしれませんから。
院長 小西宏明
2023-03-11 20:00:00
クリニックブログ
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