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スタートアップ企業

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米国のシリコンバレーバンクが経営破綻しました。
財務省のみならず大統領自らが早々にコメントを出す事態になっています。
もちろんリーマンショックのことがあったからだと思いますし、
昨年からの金利上昇が引き金となっているからです。

この影響が日本にどの程度飛び火してくるのか
しばらくは目が離せない状況です。

この銀行についてはスタートアップ企業への融資に特徴がありますが、
そもそもスタートアップ企業とは?
ベンチャーという言葉もありますが、
違いは何でしょうか。

どちらも”革新的”なビジネスです。
ただスタートアップは全く新しいものを創り出すのに対して
ベンチャーは既存のものをベースとしている場合もあります。

またスタートアップは短期間での急成長を目標としており、
ベンチャーは中長期的な右肩上がりの業績向上を目指しています。

そしてスタートアップは最初から出口を見据えています。
損失を出さないようにして早期撤退もあり得ますし、
株式公開、譲渡や買収もあります。

総じて言うなら、スタートアップはスピード感が売りです。
そのためには初期に大きな資金の調達が必要であり、
短期決戦を前提とした資金供給可能な銀行の存在は不可欠となります。

その役割を担っていたシリコンバレーバンクの破綻です。

日本ではなかなか海のものとも山のものともつかぬものへの投資は慎重ですし、
長いお付き合いの中で形成される信頼関係がベースとなることが多い傾向があります。
事業の内容もさることながら、
それを実行する人物の”人となり”が重要視されるのだと思います。

函館では3月1日が高校、15日が中学の卒業式です。
若い人達には柔軟な発想と莫大な体力があります。
まさにスタートアップに必要な素因があると言えます。
卒業とは次のステップへの”スタート”です。

シリコンバレーバンクの破綻の要因のひとつには
銀行のビジネスモデルとしての債券投資が過大であったことも挙げられています。
急速な金利上昇への対応の遅れだと、
後医は名医のような評価をする人もいますが、
いかがでしょうか。

スタートアップ企業を実感をもって理解することは出来ませんが、
前職の大学病院では
受験生の面接から始まり、医学生への教育、そして研修医指導など
若い人達と接する機会を得ることが出来ました。

それだけにスタートアップへの想いは格別です。

新しいことにはリスクは付きものと”上から目線”は好きではありません。
指導者や年配者がどこまで若い人と同じ景色を見ることが出来るか、
むしろそこに配慮すべきだと考えます。

今期で4回連続研修医向けのエコーセミナーを休止しました。
コロナ禍も徐々に制御範囲に入ってきましたので、
早いようですが、来年には再開したいと思います。

院長 小西宏明

2023-03-14 21:55:00

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