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広報誌

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医師会が会員向けに発行する定期冊子があります。
内容は新年挨拶など季節ごとのものや、
役職就任の挨拶、委員会の報告、理事会の報告、
そして会員からの寄稿文などがあります。

先日改めて議論されたのが紙媒体の必要性と発行頻度の問題でした。
オンラインデジタル化と発行回数を減らしたいという主旨です。

おそらく他の医師会や同様の発行物がある会や組織では
同じ問題を抱えているはずで、目指すところは同じだと思います。

今更もう紙の良さ、デジタルの良さを検討することは陳腐な議論でしかありません。
究極的には二律背反だと考えています。

私たちの世代、60歳代以下はデジタルを使いこなしている人がほぼ100%です。
どうでしょうか、敢えて言えば今の60歳代がアナログとデジタルの両方を知る最後の世代かもしれません。

レコード、テープ、CD、MD、HDと音楽素材を考えればわかりやすいですし、
紙カルテと電子カルトを言えば、医療関係者は納得がいくと思います。

私が議論の中で注目したのは2点です。
ひとつは中核病院の院長が言われた、
「若い先生達は送付された冊子の封も切らずにゴミ箱に捨てている。」です。
理由は2つ考えられます。
1.知りたい内容がない。
2.活字を読むのが面倒くさい。

医師は日頃から確認しなければならない情報が盛りだくさんですし、
どんどんいろいろな紙媒体が配布、送付されてきます。
兎にも角にも診療以外でやらなければならないことが多いのです。

限られた時間でこなすためには
少なくとも紙媒体の類いは
封書の差出人を見た瞬間に封を切るか、ゴミ箱行きか決めています。

緊急手術などで自分の机に戻れない時間が長くなると、
山積みの紙類を除けなければ食事も出来ませんから、
もう一括でゴミ箱に入れてしまうか、仕方ないので床に置くしかありません。

ちなみに大学病院で毎年、年末調整の書類がなかなか回収されないのはこのためでもあります・・・

もうひとつ注目したのは、
「今の若い先生達は動画しか見ませんよ」という発言です。
もうデジタルという言葉で文字や写真が掲載されたコンテンツを思い浮かべるのは”前世代”だと感じました。
今はYouTubeやTikTokなどの時代です。
要するに「動いていないものには興味を示さない」です。

今、日本医師会では積極的に若い先生方の医師会への入会を推進しています。
どうしても団体として力を持つためには多くの会員が必要です。
若い人達が医師会に興味をもってもらうためには
啓蒙が必要であり、
かつ入会後のメリットが感じられなければ継続されません。
メリットとは自分にとって有用有益な情報ということです。

今回の議論を通じて考えたことは2つです。
まず第一に希望者には出来るだけ早くデジタル媒体が選択出来るようにして欲しい。

もう日々の診療で紙が多すぎてゴミ処理費用も無視出来ません。
私はA4サイズの紙をそのままゴミ箱には入れません。
嵩張ってしまったり、変な折れ方をするとゴミ袋が破れます。
必ず少なくとも4分割にハサミを入れます。
特に薄い冊子は最悪で、ホッチキスを外してバラバラにしてから裁断しています。

第二は冊子の内容を動画にしてYouTubeに挙げてみてはどうか。
伝えたい情報を伝えたい人に届けるには”これ”でしょう。
医師会事務局か、広報担当の先生がアナウンサーのようになって
発信してはどうでしょう。
顔出しは今時NGですから、アニメ顔にして身体や手振りのみ実体で。
もしくは仮想空間のアバターも有りでしょう。

長々やっても誰も見ませんから、時間は3分。
時にNHK調、時にワイドショー風。

会員寄稿も3分間のお話で。
顔出しなしでも直接肉声を聞ければそれも先生の人柄を推し量る重要な要素です。
実は毎号に寄稿文を依頼するのは役員の先生方の最大の負担でそうです。
ならば病院にお邪魔して突撃インタビューもありかもしれません。

長年にわたり医師会冊子の表紙に素晴らしい写真と文章を投稿して下さっている先生には、
是非そこは動画とナレーションで。

コロナ禍で多方面において”Web”配信の有用性が認識出来たと思います。
実際今でも理事会は会場に参集しなくても参加可能です。

そろそろ会誌の有り様も根本的に見直して良い時期だと思います。

昔、こんな動画を大学の関連病院で作成しておられました。
9年前ですが、再生回数は26万回を超えています。
https://www.youtube.com/watch?v=bzefRiWO5xM

院長 小西宏明
 

2023-05-19 20:38:00

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