最近、YouTubeでアメリカの観光地を巡る動画を閲覧しています。
特にサンフランシスコは自分にとって思い出深い場所です。
昔は写真が入ったブログがこういった記録の主体でしたが、
今は簡単に動画を作ってネット上に公開できるようになりました。
同じサンフランシスコの紹介であっても
文章と写真よりも断然動画の方が、街の空気感が伝わりやすいと思います。
以前に訪れた所であれば尚更です。
動画にもいろいろな種類があり、
業者の作る観光案内のようなもの、
個人旅行ならではの目線で見たもの、
そして単に街歩きを流しているものなどです。
これから初めて訪れようとするなら
観光案内チックなものが良いでしょう。
ガイドブックより遙かに情報量が豊富です。
個人旅行動画なら、チンチン電車を紹介するだけではなく、
チケットの買い方、どのくらい電車待ちの行列が出来るか、
車輌のどこに乗ればどんな景色が楽しめるかなど
リアルな旅行者目線を知ることが出来ます。
街歩きの”たれ流し”動画なら、
多くは現地で生活している人であり、
観光地やその周辺を生活の場として見ることが出来ます。
私がよく閲覧するのは3番目の種類の動画です。
当然、人工的に挿入したバックグランドミュージックは無く、
雑踏から聞こえてくる様々な音が記録されています。
また普通の民家やオフィスビル、飲食店が写っていて
懐かしく感じられます。
この感情は何だろう、懐かしさって何だろうと
ふと自分を客観視してみて早速ググって見ました。
早速「なるほど」と考えさせられるものがありました。
「回想脳」という考え方です。
過去を振り返る、懐かしむことは何となく後ろ向きなネガティブな印象がありますが、
実は精神的にも肉体的にもポジティブな効果があるということです。
過去を思い出している時に機能している脳の領域は
未来の自分を思い描く時のそれと重複する部分が多いそうです。
また懐かしむことでストレス解消にもなるようです。
主観的幸福感が得られる。
言われてみると動画を見ようとしている自分は
どこか安楽な気持ちになっています。
少なくとも短時間であっても他の動画を見るよりも
何となくひとりでにやけているかもしれません。
脳科学において回想することが将来への新たな発想につながると解されることは、
先人の言葉に学ぶであるとか、過去のことを教訓にするという考えにも通ずるところがあると思います。
今の体験はいずれ過去の体験となり、
さらに将来には懐かしむ対象となるはずです。
であるとすれば、脳裏にしっかり記憶されるように打ち込むべきだと言えます。
「ボーっと」生きていてはダメ。
「いつやるか?今でしょ」とは「回想脳」の考え方にもつながる名言です。
さて今日は自分は何を頑張ったか・・・
この積み重ねが大切です。
院長 小西宏明
2023-05-26 21:20:00
クリニックブログ
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