11月に開催される道南医学会の準備のための会議がありました。
今年度も昨年並の60題あまりの口演と
特別講演が予定されています。
昨年は懇親会が中止となっていましたが、
今日現在のところ、コロナ禍前と同じような懇親会を準備中です。
新しい変異株エリスが大勢を占めるようになりましたが、
残り2ヶ月を注視したいと思います。
懇親会の意義には若手の先生方や看護師、コメディカル同士の交流があります。
立食形式で、十分な食事が提供されるため、
それも楽しみのひとつになるのではないでしょうか。
食べたり飲んだりしながら普段の診療の”あるある”を
他施設のスタッフと共有することで、
自分達の診療内容を見直す切っ掛けになれば幸いです。
医療は標準化の方向に進んではいますが、
やはり未だ未だ病院独自、医師毎のやり方は沢山あります。
大筋は共通化されていても
細かい部分には差があります。
函館市には大学病院がありません。
市立病院、五稜郭病院、中央病院の3つの総合病院が
ほぼ並列で高度医療を担っています。
特に若手研修医はそこに集中しています。
研修期間は各自の専門領域を決めないで、
複数の診療科をローテーションします。
医師のキャリアの中では唯一無二の時間です。
その貴重な時を他の病院の研修医と共有することの意義は大きいと思います。
また道南医学会はすべての診療科が集まった「日本医学会」の地方会のような位置づけです。
会場や時間帯を違えて様々な診療内容を学ぶことが出来ます。
今回は職種別よりも診療領域を優先してセッションの発表者を選びました。
同じ患者に接する多職種のスタッフが情報交換し合う目的です。
全体でも60数演題と極小規模の学会ではありますが、
それをどう活用するかで
その後の各自の取り組みは変わってくるかもしれません。
何とか最後の懇親会まで行って
すべてのプログラムが復活することを期待しています。
院長 小西宏明
2023-09-11 20:40:00
クリニックブログ
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