今日で7回目となりましたコロナワクチンです。
最新の変異株に対応したもので、
高齢者や合併症を有する人には積極的接種が望まれます。
最初の頃から比較するとワクチン自体の保管方法や使用方法が簡便になり、
未だインフルエンザワクチンほどではないにせよ
取り扱いは楽になりました。
コロナ感染症の状況も昨年とは変化がみられ、
今回の「秋の接種」と言われる通算7回目は
希望者は減少すると予想されています。
ちょうど今の時期はインフルエンザワクチン接種も重なり、
また以前から5年ごとにお知らせが配布される肺炎球菌ワクチン、
そして今年から注目されている帯状疱疹ワクチンと
様々なワクチンについてどうしようかと悩まれることと思います。
乳幼児の場合であれば接種が推奨されるワクチンが
時期が決められて多数存在します。
親御さんは自分のことと一緒に予定を考えるのが大変です。
人間に有害な感染症は今後とも増加し、
それに対する免疫療法としてのワクチン開発もなされ、
一部は今回のように広く臨床使用が実現します。
どんどん接種した方が良いワクチンが増えます。
今回のコロナ禍を振りかえるとウイルスの変異という
ある意味での種の保存の様を実感させられ、
ウイルスとの戦い、感染症との戦いが
如何に重要であるかは広く国民に周知されたと思います。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とならないよう
感染症分野の研究に対する国家レベルの資金投入が不可欠です。
と同時にこれだけ接種が必要なワクチンが増えてくれば、
接種の履歴を管理するシステムの開発が不可欠です。
日本では母子手帳という大変有用なシステムがあり、そのノーハウが蓄積されているはずです。
昨今評判が今ひとつではある「マイナンバーカード」ですが、
今後はワクチンの接種履歴についても応用されるものと期待できます。
これこそが国民ひとりひとりに必要とされる
Personal Health Record、PHRです。
既存の保険証は病気の時のためのものという理解かもしれませんが、
保険証がマイナンバーカードに移行することで、
病気の予防、未病の状態にまで展開が可能となります。
案の定、接種した腕は痛くなってきましたが、
日本版PHRが着実に構築されることを考えながら耐えています。
院長 小西宏明
2023-11-15 21:58:02
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