業績を拡大して以前から注目していた中古車販売会社で
販売予定車輌4台が盗まれる事件が発生しました。
詳細は中野社長が直ぐに動画配信されました。
https://www.youtube.com/watch?v=cJY44OFPIOQ
本日複数のテレビ報道もなされ、昨今の高級車盗難の実態が浮き彫りになっています。
おそらく今回は素人集団だろうと、いわゆるプロの窃盗団ではないだろうと。
プロの場合だと盗んで直ぐに解体して海外に持ち出したり、
アジトとしている場所に隠してしまうそうです。
実際、4台のうち3台は本日発見されました。
2台は販売店の社員が、もう1台はYouTuberのKENZOさんが見つけ出されました。
その状況はこちらに。
https://www.youtube.com/watch?v=WzrWhKBSN58
残る1台、レクサスNXは未発見です。
今回私が注目したのはトップの決断の早さとSNSの威力です。
上記の動画で詳細に述べられていますが、社長は報告を受けて直ぐに車を取り返すという方針決定されました。
その思考過程にあるポイントは2つ。
ひとつは4台合計で2000万円、これを直ぐに損失と割り切られたことです。
これによってそれ以降の行動は会社に利益しかもたらさないことになります。
すなわち発見出来れば、それがプラスになるという発想の転換です。
1台発見出来れば500万円の収入だという考えです。
もうひとつは「どうして簡単に盗まれたか、管理はどうなっていたか」の後悔や検証を
後回しにされました。
社員を責めないと。
余談ですが、この会社の特徴は社員一同が社長と同じ方向を向くベクトルで一致団結していることです。
「社員のために、社長のために、会社のために」、それが最終的にお客様満足度を上げるのです。
社長は直ぐに盗難車輌捜索のプロジェクトチームを立ち上げ、
自らも移動の飛行機の中からもスマホで指示を送り続け、
現場社員と情報共有を続けられました。
これによって社員は一斉に「探す、取り戻す」というベクトルを掲げて注力したはずです。
チーム内のIT担当者の進言で直ぐにSNSに情報提供や捜索協力を流され、
早々に発見者には30万円の懸賞金を付けることをアナウンスされました。
多分この辺りの方針決定は数十分、もしかしたら数分でなされたかもしれません。
そして驚いたのがSNSの発信力です。
瞬く間に数十人のフォロワーが捜索に動き出しました。
時々刻々捜索状況、つまり車が仮置きされているであろうコインパーキングの状況がアップデートされたのです。
スマホを見ながら、未だ捜索されていないパーキングに急ぐとともに、
Googleマップに掲載されていない小さな駐車スペースや
最近出来たパーキングなど軒並み当たられました。
一連の流れを緊急動画で配信された目的として
同業者への注意喚起や対応の参考にして欲しいと言うことがありました。
初動が如何に大切かということです。
もちろん相手次第では犯人に遭遇して身に危険が及ぶこともあり得ます。
実際にそのようなコメントもあったそうですし、
逆に警察が大捜索をしてくれるわけではありませんから、
ただ待っていても前進しないでしょう。
会議室で反省会なんて・・・
渦中の中野社長は例のBIGMOTORを退職して新会社を立ち上げられました。
問題が発覚するずっと昔です。
その経緯も動画で発信されており、
ひと言で言うと「自分の信念に沿って人生を歩まれている」です。
結果的には前社の姿勢は道義的な問題のみならず犯罪として事件性のありましたが、
この船は沈没するのではないかと察知されたわけです。
このような考え方や商売に対する姿勢、お客様に向き合う姿勢は
かの稲盛和夫氏に共通するものを感じます。
夜のバタバタした時間帯でしたが、20分動画を一気に見させて頂きました。
組織のトップとしての有り様について大変勉強になりました。
頭に浮かんだ言葉、「万事塞翁が馬」です。
院長 小西宏明
2024-10-21 21:16:00
クリニックブログ
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