今日は祝日ですが、休日当番でした。
実は昨日お電話があり、「明日の予約をとりたい」と言われました。
夜間急病センターもそうであるように市民の中には
「休日当番」と「休日診療」の違い、
「夜間急病対応」と「夜間診療」を理解していない方がおられます。
あくまで急な体調不良となった方を診るのが
休日当番であり、夜間急病センターです。
休日や夜間に通常診療を行っているわけではありません。
早速医師会に連絡して常務委員会の議題として検討してもらうことにしました。
個人的には市政はこだての広報誌に
「休日当番と休日診療の違い、わかりますか?」という
極めてストレートな表現を用いた説明を掲載してはどうかと考えます。
1週間、1か月、さらに数年前からの症状は月曜以降の昼間に
医療機関を受診して頂く必要があります。
当院への問い合わせで多いのは
「一度診て欲しかった」、「今の治療で良いか教えて欲しい」などです。
因みに夜間急病センターでもあるのですが、
「昼間は病院が混んでいるから」という方もおられます。
夜間や休日なら早く診てもらえるだろうというわけです。
ところが今は違います。
夜間もピーク時は10人待ちはザラですし、
今日はもうひとつの当番医は50人待ちでした。
インフルエンザシーズンにコロナが加わってとんでもない状況になっています。
そしてもうひとつ市民に余り知られていないかもしれないのが処方日数です。
今日は2日にしていました。夜間の場合は1日分です。
いずれも急病対応、応急対応ですから、
平日に医療機関を再受診することを前提に処方日数を決めます。
この再受診を促す処方日数制限は非常に重要な意味があります。
それは病態の悪化を見逃さないためです。
これは日本独特だと考えられますが、
手厚い保険制度とフリーアクセス制のため、
安価でいつでもどこでも医療機関に受診出来ます。
その結果として非常に軽症の段階で医療機関を訪れ、
そもそも病気なのか、そしてどんな病気なのか1回では診断出来ないのです。
それが故に朝になったら、または明日になったら通常診療を受けて頂くため、
敢えて沢山の薬は処方しません。
今日はほとんどが熱か風邪症状の方々でした。
大変お辛そうな方もおられ、
早く治療開始して自宅療養で回復して頂きたいと思いました。
休日当番は人間ウオッチングにもなります。
受診理由や受診態度などから
その患者さんの人と成りを垣間見ることが出来ます。
「十人十色」、「千差万別」、
そして人生いろいろです。
院長 小西宏明
2024-11-23 21:44:00
クリニックブログ
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