本日は市役所での会議に出席してきました。
医師会のみならず各界の代表者が集まって年に数回行われるようで、
前任からの交代で初めて委員になりました。
事前に資料や個別の説明を頂いておりましたが、
想像以上に内容は濃密で、関係者のご尽力が偲ばれました。
また産業医科大学公衆衛生学教授の松田先生もこの函館の取り組みを後押ししておられ、
近い将来に”函館方式”が全国の道しるべとなる気さえしました。
最後に議長のご高配により委員全員からの意見や感想を順番に話しました。
私は本会の位置づけについて自身の見解を述べさせて頂きました。
物事の見方には「木を見て森を見ず」とあるように
”木”を見ていくことと、その集合体である”森”を俯瞰していかなければ
自分達が行っていることの立ち位置がわからなくなります。
日本全体、特に同等規模の街で最も人口減少率が高い函館市では
今後の介護の在り方について介護人口動態に即した対応が求められます。
具体的にはこれから2040年までは介護人口は増加しつづけ、
施設や訪問のニーズが増加します。
しかしながらそれ以降は急激に減少に転じます。
それと相まって忘れてはならないのは介護に携わる医師の減少、
看護師の減少、そして今以上に厳しい介護職員の減少です。
他の業種ですでにその動きがあるように
人手不足を補う方法として日本では移民政策が急激に変貌を遂げることは難しく、
むしろ得意分野であるIT化は不可欠と言えます。
そして実は函館は医療連携のIT化では日本の先頭を走っているモデル都市です。
発言のまとめとして申し述べたのは
「この医療介護連携における本市での取り組みは
日本の将来を考えた場合、”責務”である。」です。
次回は来年3月、4ヶ月後の開催とのことでした。
今日の報告事項を拝聴する限り、本事業は日々動き続けています。
非常に活発な活動状況であり、
所謂”生きている”のです。
医師会としては当然積極的に関わっていきますし、
一方で状況を全国に照らし合わせながら俯瞰する、
森を見る視点が必要だと思いました。
院長 小西宏明
2024-11-29 21:57:00
クリニックブログ
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