連日兵庫県知事選におけるPR会社との関係が問題視されています。
ついに告発という事態にもなっています。
いろいろな話を聞くと
1.公職選挙法自体の解釈が難しい
2.SNSなどネット関連の新しい媒体についての規制が整理されていない
という根本的な問題があるように思います。
法律は、その大本となる憲法でさえも解釈、適応には幅がありますし、
時代による影響も大きく受けます。
もちろん法律施行開始時には想定し得ない、またはそもそも世の中に存在しなかった事態もあります。
”解釈”という部分では最近では危険運転とは何かという事案もありました。
一般に法は判例を通じてその解釈がより深まります。
ここが我々が専門とする医学や自然科学と大きく違う点です。
余談ですが、私が大学受験を考える上で法学部を選択枝に挙げなかったのは
人や時代によって解釈が一定し得ないことへ漠然とした不安があったからです。
それよりも自然科学の解明、驚異に大いに興味をそそられました。
今日、大学の卒業生名簿が届きました。
当然ですが、全員が医師や医学研究者です。
一方、中高校の名簿には多種多様な業種がみられます。
見ていて面白いのは後者です。
どんどん話が逸れました。
総じて考えると人と人との営みに関係することは
前記のような法律の問題のみならず
組織としての活動や人間関係であっても
なかなか唯一無二の正しさがないと思っています。
10年前の常識が全く今は非常識、”ふてほど”となるのは当然です。
セクハラ、パワハラ、モラハラ、フキハラ・・・
この類いのことだけでも枚挙に暇がありません。
その点では病気の診断、原因の解明、そして治療は
患者を相手にしていても中身はウイルスだったり、
免疫機能だったり、癌だったり、そして遺伝子だったりします。
それに対峙するための論理的思考には
ある種の快感が宿ります。
考える面白さです。
これまた余談ですが、
このような思考能力を養うためには
中学や高校での数学は欠かせません。
医学部入試の数学が難しいのは当然であり、
その優劣で合格判定することは妥当だと考えます。
公職選挙法違反については今後の対応には多少興味がありますが、
下肢の痛みやしびれの原因を考えることに貴重な時間は使いたいと思います。
院長 小西宏明
2024-12-03 21:22:00
クリニックブログ
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