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デジャブ

デジャブ

デジャブとは珍しいことが続いておこることを指します。
医療現場にもデジャブがあって、
普段余り見かけない疾患が続くことがあります。

今の時期なら次々とインフルエンザの患者さんが受診されますが、
それはデジャブとは言いません。

頻度が少ない疾患であったり、クリニックでは余り遭遇することがないような疾患や
その疑いの患者さんが連続する状態です。

今年は年明けから数年にひとりくらいの頻度の疾患の患者さんが来られています。
いずれも総合病院へ紹介となりますので、
確定診断は未だ不明ですが、
少なくともクリニックで対応出来る疾患ではありません。

病気はいつどのような形で降りかかってくるかわかりません。
季節性の病気に紛れていたり、
加齢変化と区別が付きにくかったり、
あるいは認知症で病態が把握しにくかったり、
様々な要因で確定診断への道のりが遠のくことがあります。

またこの時期は風邪や発熱症状の患者が多く、
じっくり鑑別診断に費やせる時間が取れないこともあり得ます。
一日に何十人も発熱者がいれば、
兎に角、検査、診断、処方を急がないと診療が終わらないからです。

学生や研修医に教えていた頃、
診断学の基本の重要性を説いていましたが、
現実には教科書通りに診療が進められるとは限りません。

それでも10年に一度、診るか診ないかの病気を診断するためには
いかに時間を作り出して
いかに多くの鑑別診断を頭に浮かべられるかが肝だと思います。

ふと、この作業を振り返ると、
これこそAIの真骨頂ではないかと思うようになりました。
短い時間でも多くの病気の可能性を挙げることが出来ます。

そこに自身の経験、人間の経験則が取り込めれば、
診断の精度は高くなるはずです。

今日ちょうどニュースでSDVについて報じられていました。
software defined vehicleの略称で、
車を制御するソフトウェアの更新で性能を高めていくものです。

今後医療の診断学の分野においてもAIの導入が進みます。
これすなわちSDD、
software defined diagnosisとなっていくと思います。

院長 小西宏明

2025-01-08 21:41:50

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