年末年始の休日当番医の状況が少しずつわかってきました。
市内の当番医はどこも100名以上が押し寄せて
混乱したことが判明するとともに、
これほどの規模で感染症が激増した場合には
とても一人医師のクリニックで対応することは困難です。
10年に一度と言われていますが、
来年以降に向けた対策が必要です。
今日は医師会常務委員会でそのことが議論されましたが、
細かいことはあるにせよ、対策の骨子は自明で、
要するに医師数を増やすことです。
すでに夜間急病センターは年末年始は内科医師2名体制になっています。
同じように昼間の当番も現行2カ所から3カ所にすることです。
そして最終的には市内の限定した場所で休日当番を行うことが、
医師以外の医療スタッフのQOLを考えると妥当だと思います。
道内でも苫小牧市は先駆的な取り組みを行っています。
http://www.toma-med.or.jp/yakan/
折しもニュースで気象庁が富士山が噴火した場合の
降灰予測情報に関する検討会を立ち上げたとありました。
今回のインフルエンザの状況は”災害級”と考えられます。
また一方で現在の医師会会員の年齢から5年、10年後の
市内の休日診療体制は予測可能です。
富士山噴火や南海トラフ地震よりも
大型台風が近づいている場合に似ています。
少なくとも人口減少よりも医師の高齢化による医師不足の方が早く問題が大きくなります。
そう考えると今回のインフルエンザの激増は
我々に事前の警鐘を鳴らしてくれていると捉えるべきです。
院長 小西宏明
2025-01-14 21:06:00
クリニックブログ
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