HOME医師のご紹介当院のご案内診療案内交通案内ギャラリー

クリニックブログ

北海道縦貫自動車道

北海道縦貫自動車道

函館は渡島半島の突端に位置しており、
陸海空の交通網を考えると道内では特殊な場所だと思います。
”函館県”として別の行政圏も想定出来なくないと言えます。

それは陸路の脆弱さがあるからです。

青森に受けては青函トンネル、札幌に向けては大沼周辺が
陸路の首根っこと考えられます。
実際、新幹線の札幌延伸を見れば、
次々と難所が続き、その全てがトンネル工事です。

自動車道については大沼公園ICから函館市内へ向けての渋滞が物語っています。

そしてそれに対する方策として工事が始まっているのが
北海道縦貫自動車道の大沼公園から七飯までの10キロの延伸です。
何とここでもトンネルがネックで、
予定されている7キロのトンネルは自動車道では道内一の長さになります。

距離もさることながら木地挽山の地盤の脆弱さが難工事にさせています。

開通予定は2030年後半とのことで、
新幹線延伸と同時期になりそうです。

陸路とは自動車と鉄道になるわけで、
その主たる目的は人よりも物、取り分け農産物と海産物です。

こうやって順を追って考えていくと
函館の将来像が見え隠れします。
物流基地としての函館です。

今、米の高騰が問題となっていますし、
北海道は昔から多くの農産物が全国規模です。
魚介類は言わずもがなです。

また今後益々温暖化が進めば、本州が主たる産地で有った物が北海道に移動します。
実際ふぐの漁獲高は1位です。
2010年から10年で20倍に急増しているのです。

今、函館はインバウンドに湧いておりベイエリアではホテルの増築も行われています。
しかし有識者の中には旅行者に大きく依存することを危惧する向きもあります。
元々日本は食料自給率が極めて低い国ですから、
食材の調達は今後益々大きな問題となり、
北海道の注目度は増すばかりです。

一度に大量に、しかも少ない人員で物の移動が出来るのは鉄路しかありません。
またそれを補完していくのがトラック輸送です。

函館は長らく漁業と観光業が2大産業でしたが、
3つ目の柱としての物流基地について考えています。

もう一度地図を開いてみると
函館は本州と北海道の連結部であることの意味が見えて来ます。

院長 小西宏明

2025-03-09 20:53:00

クリニックブログ   |  コメント(0)

 

コメント

お名前
URL
コメント

地図はこちら

お問い合わせ、0138-83-2080
クリニックブログ
Page Top