医師会の役員になると外部の様々な会議への参加が必要になります。
前任者を引き継いで昨年秋頃から市の関係する委員会への出席が増えました。
今日も市の担当者が次回の会議の説明に来られ、
協議事項のひとつに会議資料のデジタル化が上程されていました。
医師会の会議も数年前まで資料は紙で配布されていましたが、
現在はタブレットやネット経由で資料や会議の内容を確認出来るようになっています。
情報へのアクセルの利便性もさることながら、
紙の処分の面倒さがないのが助かります。
因みにクリニックでは不要な紙は出来るだけメモ用紙として再利用してから処分しています。
特に多いのが商品や求人関連のFAXです。
可能なものはその都度に配信停止手続きをしていますが、イタチごっこです。
札幌と東京からがほとんどを占めています。
市役所関連の会議資料は全て紙で準備されています。
経費節減、資源保護の観点から薄くて黄色みがかった安そうな紙です。
昔、アップルから最初のタブレットであるiPadが発売された時、
大学病院のいくつかは一斉に紙の会議資料を取り止めました。
教授会ともなれば100人前後ですから、
タブレット代金だけでもものすごい費用が掛かっていたと思います。
医師会理事会の状況を見る限り、
タブレットによる資料の共有は非常に便利です。
と言うか、普段からスマホに慣れていれば全く操作に難渋することはありません。
さらに資料の準備をする事務局もかなりの労力削減につながっています。
今更デジタル資料の利点は言うまでもなく、
市の方で未だに紙を使っているのは、単に導入費用の問題だけだと推測出来ます。
もちろん情報のセキュリティ対策は万全を期す必要がありますが、
既にこの手のアプリケーションの選択枝は多いはずです。
今回の市の担当者の訪問は会議の概要説明でした。
特に私の場合は、いつの間にか会議の委員長になることが決まっていたようで、
その内諾を確認する意味もあったようです。
個人的にはこのような事前説明でさえも
電話かメールで済ませて頂けると大変助かります。
おそらく事務局としては”失礼”になってはいけないという配慮かと想像出来るのですが、
この種の会議に参加する方々はそれぞれの業種の代表者や責任有る役職の人が多く、
もう”慣れっこ”です。
「挨拶にも来ない」なんて杓子定規なことを言う人もいないのではないでしょうか。
それよりも昼間の貴重な時間を調整する方が余程大変です。
手術は秒単位を大切にします。1秒経ったらどれだけ出血するかわかるでしょうか。
外来は分単位が重要です。1分あればひとりの患者に対応出来ます。
医師の時間感覚は一般とは少し違いますし、
若い時からそのように教育されてきました。
大学病院では私は出来るだけ会議の議長や委員長をやることにしていました。
そして30分以内、出来れば15分で終わらせるように考えました。
先生方は皆、診療で疲れており集中出来るのは精々15分だからです。
来週もまた2つ会議があります。何とどちらも私が委員長に選ばれる手筈になっていました。
初回は様子観察させて頂きたいと思います。
院長 小西宏明
2025-03-12 18:30:00
クリニックブログ
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