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トランプ関税

トランプ関税

連日の株価の乱高下は前例が無く、
それがトランプ大統領ひとりの発言、判断によるものだという点も異例です。

国をひとつの会社に見立て、自身がアメリカという会社の社長として
他の国々(会社)との交渉を行っているかのようです。
常々発言しているアメリカの貿易赤字とは会社の営業損失であるかの如くです。

もちろんそこまで事態の成り立ちを単純化は出来ませんが、
こと全体を”ビジネス”と考えた時、
さてこれから日本がどのように交渉していくかは目が離せません。

芸能エンタメとは次元が異なりますが、
様々な媒体を通じて、この成り行きについてコメントが出てきています。

そして日本は「オールジャパン」の名の下で
赤沢経済再生担当大臣をトップに交渉に臨むとのことでした。
日本はこれまで幾多の対米交渉を行い、着地点を見出してきました。
しかし今回はこれまでで最も困難な交渉だと言われています。

にもかかわらず交渉人の人選を疑問視する向きもあります。

逆に誰であっても舞台裏を支える事務方の役割は重要で
交渉のカードを揃える必要があります。
すでに先発隊は渡米しているそうです。

ただ表舞台で主役を演じる人間がやはり注目され、
相手を魅了するかどうかを決します。

このことは妙に納得出来る経験があります。

中学2年生の時、校内の英語弁論大会に出ました。
結果は3位でしたが、英語を担当していたフィリピン系アメリカ人の先生の熱心な指導には今でも感謝しています。
その先生はバスケットボール部の顧問で、自身も若い頃選手を目指しておられました。
バスケ部を全国大会に導かれたこともありました。

実は同時期に先生達の間でその年の高松宮杯英語弁論大会へ誰を送るかという相談がなされていました。
担任の先生は私を推薦してくれたようですが、
人選をしていた先生達は別の生徒を選ばれ、
市の大会、そして県大会を勝ち抜いて東京の本選に行きました。

それは英語力ではなく、見栄えとプレゼン力が決め手だったようです。
当時私は未だ背が低く、小学生の延長という感じでした。
それだけではなく相手に与えるインパクトがなかったのだと思います。

沢山の人の中から適任者を選ぼうとする時、
もちろん基礎学力、礼儀作法、教養など様々な目に見える評価項目はありますが、
舞台が大きければ大きいほど、
それらに加えてプラスアルファ必要なことがあるのだと思います。

私は自分の経験からそれが何となく理解出来ます。

日経電子版では「タフネゴシエーターに変身できるか」と出ていました。
それくらい今回の交渉は重要で難しいのです。
誰もが出来る交渉ではないということを言おうとしています。

ちょうど本日、来月で交代する業者さんの引き継ぎの挨拶がありました。
今回転勤となった人は私の最初の印象は小さかったのですが、
あっと言う間に頭角を現しました。
誠実さと努力の人だと評しています。
おそらく今後、社内の重要なポストを任せられると思います。

トランプ関税はアメリカの国内外に旧態依然として硬直化していたビジネスに活を入れる役割は果たしました。
当然次の着地点こそがトランプ大統領の目的とするところで、
日本が先頭を切る”交渉”は他国からも注目されているはずです。

平々凡々とした急な変化を好まない日本流では通用しないとみています。
どんなカードを切っていくか楽しみです。

院長 小西宏明
 

2025-04-11 21:07:00

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