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狭小物件

狭小物件

またまた都内の住宅事情について面白いニュースがありました。
賃貸マンションの狭小化です。

賃貸物件の価格高騰はすでにご存知の通りですが、
もう学生や若い社会人では手が出しにくいものばかりです。
特に大学や会社の近くとなれば大変です。

紹介されていた物件は3畳や4畳半のリビングダイニングにバストイレ別ですが、
ロフトスペースを寝室に出来る物件もありました。
紹介の中でピンと来たのは
「狭いところを敢えて好む」というワードです。

そう言えば子どもの頃、押し入れで遊んだり、
大きな段ボール箱を家にしてみたりしました。
”秘密基地”です。

大人になってくると、
広い部屋、自宅所有、大きな家と徐々に求めるものは変化します。
そして更に子育てを終えて老後と呼べる年齢になると
狭い家のメリットを感じ始めます。

一番の理由は「掃除が楽」です。
若い頃は少々汚れていても、雑ぱくでも気にならないことが多いのですが、
徐々に綺麗な状態の方が心地良くなります。

そのために必須なのは掃除と整理整頓です。
広いスペースがあるとついついいろいろな物を買ってしまいがちです。

大学病院勤務の頃は諸般のタイミングも良かったせいで、
自宅は3階建てでした。
10年余り住んで都内のマンションへの引っ越しが、もう大変でした。
3階はほぼ物置状態で捨てても捨てても不用品の山は減りませんでした。

息子の学校の関係で家族は先に東京に住み始め、
結局ひとりでゴミ処理を終えて売却が決まったのは6月でした。
週末はゴミ処理場に通いどおしでした。

マンションは戸建てよりも狭いのですが、何の不便もありませんでした。
それどころか掃除が直ぐ終えられるため、
トイレ、浴室、リビング、台所は戸建ての頃よりも頻回に掃除しました。

生活空間が常に綺麗で整理整頓されていると非常に居心地が良くなりました。
また戸建てよりも「自分の家」という感覚が強くなりました。

若い世代が容易に手が届きにくくなった住宅事情ですが、
実は住まいの本質は広さではないとこの歳になってしみじみ実感しています。

そして形あるものはいつか壊れるのが常ですから
自分が隅々までケア出来る方が良いと思います。

何事も自分の目が届かなくなると
不具合が生じてきます。

院長 小西宏明

2025-04-12 21:33:00

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