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試験問題作成

試験問題作成

春にリハビリ学院で講義をした内容について期末試験の作成依頼がありました。
内科会の中で分野毎に先生方にご担当頂きました。
それについての試験です。

大学病院の頃は看護学部や看護専門学校、そして医学部の定期試験問題を作成していましたが、
最も手間がかかって大変だったのは医学部用でした。
これは医師国家試験に準拠したものでなければならず、
設問の仕方、だいたいの文字数、使ってはいけない用語や表現など
とにかく多くの制約がありました。

ひとり当たり複数の問題を作成させられたのですが、
医局で取りまとめた後に、選抜したもののみが大学の医学教育部へ提出されました。

それで終わりではありません。
部内で全科の問題を再度チェックして選抜するのです。
そして最低2回分を作成します。本試験用と追試用です。

いざ試験が終了すると結果はそれぞれの医局に届くのですが、
その際に問題毎の正答率が出ています。
ここで初めて自分が作った問題が採用されたかどうかがわかります。
多くの学生が正答したのか、少し難しくて正答率が低かったのか。

しかしこれだけではありません。
判別率という数字も出ます。
これは問題の質を評価するものです。

つまり良問とは
優秀な生徒が解答出来ていて、不勉強なものは間違えている問題です。
逆に学力に比例した一定の傾向がなく、
正答率が高かったり低かったりする場合は良い問題ではありません。

例えば8割以上の生徒が正解しているとか、
1割しか正解者がいないのに必ずしも優秀な学生ではなかったりする問題です。

この判別率が低かった問題は採点から除外されてしまいます。
この仕組みは実際の国家試験でも行われています。

我々は医師になって医療、医学には専念していきますが、
こと教育については改まって教えられることはありません。
先輩方の講義資料を参考にしたり、
試験問題作成で経験を積むことで独学していくのです。

大学、大学病院とは
「臨床、研究、教育」が3本柱です。

一方、看護学部や看護リハビリ専門学校では
試験の目的の中に、
「勉強の仕方を教える」があります。
学生達にとって医学は、高校までに習ったことがない全く新しい分野であり、
しかも人の生死にかかわる内容です。
「あっ忘れちゃってた」では済まされません。

まず知識の習得の仕方のところから身につけていただく必要があります。
故に仮に正答率が8,9割だとしても
「ここが重要なところだよ」と設問を通じて覚えてもらいます。

残念ながら医学部の学生と専門学校では基礎学力の差があります。
特に「勉強の習慣」については受験の厳しさの違いを考えれば明らかです。

医療はチームで行わなければなりません。
教育とは、将来の自分達のチームの一員を育てることだと考えています。

まず新学年最初の試験は全体を俯瞰して頂くような問題を作りたいと思います。

院長 小西宏明

 

2025-07-05 21:20:00

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