あるITメーカーからクリニックを想定した予約システム、問診システムの
評価の依頼がきました。
似たようなシステムは既に小児科、耳鼻科など全国のクリニックにも導入されていて
お母様方からは大変好評のようです。
当院は完全予約制ではあるものの、最大のポイントは看護師が電話で受診内容を聞き取ることです。
これによってその患者さんに最適な日時を提案しています。
困っている症状も然る事ながら、電話の会話だけからも患者さんやご家族のキャラクターを推察出来ます。
症状については医学的に緊急性があるのかないのかが第一義ですが、
後者については寧ろ性格や社会的背景をみており、中にはとても高圧的な方もおられます。
確かに身体の不調にイライラしてついつい口調が激しくなっている場合もあります。
最も困るのは予約だと数日先になると思って直接来院されることです。
待合室は皆予約の患者さんばかりですから、予約外の患者さんが割り込めば
自分の順番が遅くなることは自明です。
さて話を戻しますと、おそらくですが、今回の依頼のメインは予約システムではなく、
問診システムではないかと思います。
しかもAI搭載の。
初診患者の問診入力からAIが不足情報の質問を出してきたり、
最終的に考えられる鑑別診断を医師の診察前に列挙してくれるものではないかと。
単に問診票をデジタル化しただけでは、
医療機関側でわざわざお金を払ってまで導入する必要がありません。
例えば問診内容が自動的に電子カルテにコピーペーストされたとしても。
従来の紙の問診票で十分です。
先日とある病院の救命救急センターでCTを読影するAIシステムが試験的に導入されたというニュースがありました。
全身のCTを数十秒で読影して異常部分を指摘するAIです。
これは次々に患者が救急搬送されてくるようなセンターでは
医師の負担軽減はもちろんのこと、的確な診断に辿り着く過程を短縮出来ます。
また場合によっては運ばれてきた主病因とは別の病変を発見(例えば初期の癌など)してくれるかもしれません。
当院ではシステム導入の可能性はないため、一旦お断りしたのですが、
仲介しておられる知り合いから御願いされたため、
あくまでシステムの評価という観点でお話することになりました。
また続報してみたいと思いますが、
実は同じような依頼が海外からもあり、すでに面談予定です。
そちらはほぼほぼAIが絡んだシステムのはずです。
医療分野は他業種に比べて最先端のIT技術が最も遅れて現場に普及すると言われています。
もちろん人の命に関わるためですが、
水面下では実用性とは別に技術導入が模索されています。
兎に角当院で協力出来ることは時間の許す限り
対応していきます。
院長 小西宏明
2025-09-09 21:10:00
クリニックブログ
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