高市新総裁の挨拶で出た
「ワークライフバランスを捨てます。」という発言は様々な解釈、分析がなされています。
初の女性総裁としての自戒の念を込めた強いメッセージ、
あるいは働き方改革に逆行する昭和に逆戻りの危ういもの、
賛否両論です。
しかし少なくとも選挙直後に出た、気分が高揚した状態でのことを思えば
国民の為に働く意志を最初に大きなメッセージとして伝えたかったがために
キーワードとしてインパクトのある「ワークライフバランス」という言葉を持ってきただけだと考えています。
口から出任せとは言いませんが、
聴衆を惹き付けるには、今の状況を見ればむしろ”成功”したと言えるのではないでしょうか。
政治家に限りません、ヒットする歌でも見られるように
メッセージ性の強い言葉、例えば四字熟語などは
発言内容を端的に印象づける為には良く使われる”手法”だと思います。
高市氏の「働いて、働いて・・・」を代弁する言葉としては
石破氏の使った「全身全霊」もありますし、
相撲の口上で使われる「粉骨砕身」などもあります。
少なくともあの言葉は国民に労働を推奨する、強要するものではなく、
自分自身に向けられたものだと解釈しました。
そもそも国会議員とは国民の信託を受けて、
国民を代表して国政にあたる職責を負う人達です。
端的に言えば、ダラダラ仕事をしたり、税金で私腹を肥やされては言語道断な方々です。
本日夕方から組閣などのための打ち合わせに登庁された際、
記者から「日曜日なのでお休み下さい」という言葉がありました。
それこそワークライフバランスをはき違えておられると思いました。
これだけ国政を停滞させた総裁選挙です。
日曜日の夕方、たかだか数時間の打ち合わせです。
おそらく麻生氏に配慮してあの時間だったと思いますが、
朝一から登庁しても驚きません。
個人的には夕方からの仕事は朝一の数倍効率が下がると考えています。
明日からの1週間、様々な動きがあるでしょうが、
国民生活は先週と何も変わらず進んでいくことの意味を理解して頂きたいと思います。
院長 小西宏明
2025-10-05 21:00:00
クリニックブログ
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