敢えて土用の丑の日を避けていたので、
数ヶ月ぶりに鰻を食べに行きました。
以前はセブンイレブンのキャンペーンがあり、クリニックでウナギ弁当を注文していましたが、
昨年から価格が4000円近くになったためコスパを考えて取り止めました。
それならお店に行って焼きたてを食べた方が良いからです。
いつも注文するうな重を頼もうとメニューを見ると
数百円だと思いますが、値上げされていました。
お重が来ると以前にはなかった茶碗蒸しがついて、
サラダやお吸い物は少し量が多くなっていました。
ただ肝心のうな重はわざわざ容器を新調して大きさが小さくなっていました。
結論から言えば、味は大満足ですし満腹度も以前と変わりませんでした。
最近の食材の高騰、特にお米は顕著ですから
当然価格転化は経営上必須だと思います。
重要な点は例え価格が上がっても、内容に多少の変更があっても
肝心の鰻の質が変わらなければ満足度は高いままだということです。
似たような飲食店の対応はそこかしこで見られます。
そもそもスーパーの買い物でさえ、物価高が如実に実感されるわけです。
こういう状況を見る度に
医療費が自由に設定出来ないのはおかしいと思います。
生活インフラ、公定価格ということを考えたとしても
物価にスライドしない、おまけに消費税は患者ではなく医療機関負担は理不尽です。
これに対して医師会をはじめ、各種病院会では
物価高対応や人件費上昇対応を強く求めていますが、
そろそろ一律の対応ではなく、自由競争を組み込んでいくことも要求すべきだと考えます。
いわゆる”混合診療”です。
そうすれば国の財政負担は軽減されます。
医療の全てを公定価格にするのではなく、一部は各医療機関の裁量で料金を設定出来る方式です。
例えば今月から始まったインフルエンザワクチンは任意接種で自費診療ですから
医療機関によって価格は違います。
これと同じ仕組みを普段の保険診療にも適応していくべきです。
全国津々浦々、医師の技量に関係なく医療行為に対する対価が一定であることは
ある意味では逆差別です。
研修医と指導医が同じ医療費に設定されるようでは自己研鑽のモチベーションは萎えてしまうでしょう。
先の鰻屋さんを考えれば、
本当に美味しいものであれば価格が上がっても皆食べに行きます。
職人は鰻を選別するところからはじまり、焼きを含めて技術を磨いて
美味しいものを届けようと頑張ります。
おそらく数百円ですが、価格が上がったことで
いくら美味しい鰻とは言え、来店頻度は減るかもしれません。
以前よりも身構えて行くでしょう。
食は生活の大きな楽しみの1つだと思います。
特別な日、頑張った自分へのご褒美です。
一般には鮨、ステーキと同じくらい鰻も特別です。
また明日から次のご褒美に向けて頑張ります。
院長 小西宏明
2025-10-09 21:56:00
クリニックブログ
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