巨人の阿部監督が辞任されました。
今回の経緯の中で、個人的に最も注目したのはAIの介在です。AIは想像以上の速さで、我々の日常生活に浸透していると感じます。
特に10代では、インターネット検索の延長線上にあるものとして気軽にAIを利用しており、しかも家族や友人以上に“話しやすい相談相手”として認識されているようです。
では、何故AIには気軽に相談出来るのでしょうか。
ひとつは、時間的・空間的な利便性です。
デジタル端末さえあれば、24時間365日いつでもアクセス出来ます。しかも、わざわざ相手に会う必要もありません。予定調整も不要ですし、場所を決める必要もありません。
もうひとつは、「相手への気遣い」が不要な点だと思います。
こんなことを相談して大丈夫だろうか、変に思われないだろうか、他人に知られないだろうか――そういった不安です。
日本人は特に、相手への配慮や思いやりを重視する傾向があります。「他人に迷惑を掛けてはいけない」と幼少期から教えられて育つ人が多く、その結果、外国人からは「なかなか本音を話してくれない」と感じられることもあります。
そう考えると、何でも相談出来る存在としてのAIは、ある意味では日本人向きなのかもしれません。
ただし、すでに注意喚起されている通り、AIの回答が常に正しいとは限りません。
自分の気持ちや考えを完全に理解しているわけでもありません。過去の膨大な事例を学習し、「当たらずとも遠からず」の回答を提示してくれることはありますが、最終的に判断するのは自分自身です。
因みに医学分野でも、特に診断ではAIが誤ることは少なくありませんし、治療方針についても個々の患者さんに必ずしも適合しているとは限りません。
今回の出来事が野球界に与えた影響も大きいと思いますが、それ以上に「AIがそこまで関わる時代になったのか」という点に驚かされました。
同時に、「ついに来たか」という感覚もあります。
今や小学校でもコンピュータ教育は当たり前となり、中学校ではAIの活用方法について学び始めています。
社会人の間では、「最も恐れる競争相手はAIだ」とまで言われています。自分達の仕事がAIに置き換えられる時代は、すぐそこまで来ています。
これからの時代は、自学自習や自己研鑽を続けなければ、人間同士の競争以前に、AIからも“不要”と判断されかねません。
少なくとも今後は、AIについて学ぶこと自体が必須の教養になっていくのだと思います。
院長 小西宏明
2026-05-27 21:40:56
クリニックブログ
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