今日は初診や急患対応が重なり、1日で7通もの紹介状を作成しました。
内訳は、1名が即日入院、3名が翌日の入院予定、残る3名は専門医外来への紹介です。
月曜日は終日外来診療の日であるため、どうしても初診の患者さんをお受けする機会が多くなります。また週末に体調を崩した方の再診も重なります。冬は感染症、暑くなれば脱水症といった季節性の要因もありますが、開業して10年以上が経過すると、かかりつけ患者さんの高齢化が進み、体調が不安定になる方も増えてきます。さらに、がん、循環器疾患、感染症などは年齢とともに発症頻度が高くなります。
本日紹介した患者さんも、80歳代が4名、90歳代が1名でした。
特に急患対応では、診断だけでなく、紹介先病院との連絡や入院ベッドの調整まで行わなければなりません。その間は外来診療を一時中断せざるを得ず、本日も少なくとも2名の患者さんには、他の医療機関の受診をご検討いただくようお願いしました。
もし当院が完全予約制でなければ、待合室はすぐに混雑し、対応しきれなくなるだろうと思います。
実は本日は診療報酬改定後の最初の診療日でもありました。
診療内容は先週までと変わらなくても、算定方法が変更されれば患者さんの自己負担額も変わります。我々医師以上に事務スタッフにとって大変な一日だったはずです。
それにもかかわらず、大きな混乱もなく会計業務が進んでいたのは、数か月前から情報収集を行い、新しい診療報酬制度を勉強し続けてきた成果だと思います。事務スタッフは事務、看護師は看護、それぞれが自分の持ち場をしっかり守ってくれたおかげで、無事に一日を終えることができました。
一方で、仕事を終えて今日一日を振り返ると、地域医療の将来像が少し見えた気がしました。
これからの時代は、小規模なクリニックがそれぞれ独立して存在するだけでは限界があるかもしれません。むしろ複数の診療所が協力し合い、人的資源を有効活用する仕組みが必要になると思います。
地域医療を多数のクリニックという「点」で支えるのではなく、医療モールのような診療所の集合体、あるいは病院と診療所の中間に位置するような「面」で支えていく発想です。
もちろん総合病院のような大規模施設には莫大な維持費が必要です。そのため、単純な大型化が正解とは限りません。
例えば、事務職員や看護師、薬剤師などを共通化しながら、医師ごとに診察室を持ち、それぞれが独立採算で診療を行う形態も考えられます。院内処方を基本とすれば、患者さんの移動負担や薬局利用時の自己負担軽減というメリットも期待できます。
こうした発想は、人口減少と医療従事者不足が進む中で、現実的な選択肢の一つになるかもしれません。
最近の医療政策を見ていると、病床数の適正化、病院と診療所の役割分担の強化、さらには診療所から病院への機能集約などが鮮明になっています。
医療提供体制は今、大きな転換点を迎えています。
今日1日で7通の紹介状を書きながら感じたのは、これからの地域医療は個々の医療機関が競う時代ではなく、互いに補完し合いながら支える時代になるということです。
医療者にとっても患者さんにとっても、その変化を実感する日が少しずつ近づいているように思います。
院長 小西宏明
2026-06-01 21:36:00
クリニックブログ
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