スタッフのご家族から、大きなスイカを差し入れていただきました。
とても甘く、みずみずしい美味しいスイカでした。
スイカは一人ではなかなか食べ切れないので、自分で買うことはほとんどありません。やはり家族が集まる時や、お盆に親戚が集まるような場面に似合う果物だと思います。
子どもの頃は、スイカには「当たり外れ」がありました。
甘いものもあれば、期待したほど甘くないものもあり、切ってみるまでわからない楽しみがありました。
ところが今は品種改良のおかげでしょうか。どれを食べても十分に甘く、品質の高さには驚かされます。
スイカと聞いて真っ先に思い出すのは、中学・高校時代の夏合宿です。
私は中高一貫の男子校で卓球部に所属していました。
合宿では中学1年生から高校2年生までが一緒に学校へ泊まり込みます。
初日はまず卓球台を体育館へ運び、続いて柔道場の畳を卓球場2階へ運び上げます。
そこが全員の寝泊まりする場所になるからです。
中学1年生の私には、畳の運搬はまさに重労働でした。
こうした力仕事は下級生の役目という暗黙の決まりがありましたが、練習になると先輩方はとても熱心に指導してくださいました。
そして何より楽しみだったのが、午前と午後の休憩時間です。
卒業した先輩方から、スイカや桃、果汁100%のジュースなどが差し入れられました。
スイカは大きく切り分けられていましたが、やはり上級生から順番に選びます。
気のせいか、中学1年生に回ってくるものは少し小さかったような気もします。
一方、桃は一人一個でした。
よく熟して皮がするりとむける桃は、たいてい先輩方が先に選びます。
下級生には、まだ少し青みが残る硬めの桃が回ってきました。
それでも不満はありません。
「来年になれば自分たちが先輩になる。」
そんな楽しみがあったからです。
中高一貫校の良さは、先輩が後輩の面倒をよく見てくれることでした。
校内を流れる小川のほとりに座り、スイカを食べながら、先輩が種の飛ばし方を教えてくれたことを今でも覚えています。
あの何気ない時間が、とても楽しかったのです。
もちろん、合宿そのものは決して楽ではありませんでした。
朝は体操とランニングから始まり、筋力トレーニングをこなし、その後は一日中卓球漬けです。
学校は山を切り開いて建てられていたため、ランニングコースには急坂が続き、「大カントリー」と呼ばれるコースは、まるで登山道を走っているようでした。
合宿ではそれを何周も走らされ、当時はまだウサギ跳びや膝を伸ばした腹筋運動が当たり前の時代です。
今ならスポーツ医学の立場から見直されるような練習も少なくありませんでした。
三日目にもなると、朝布団から起き上がるのも一苦労で、脚は張り切っていました。
それでも不思議なことに、今振り返ると苦しさよりも楽しかった思い出の方が鮮明です。
スイカひとつで、あの頃の夏の景色や空気、仲間たちの笑顔まで思い出されます。
季節はこれから桃、そして梨へと移っていきます。
来週はお盆です。
今年も暑い日が続きそうですから、まずは自分自身が熱中症にならないよう気を付けなければなりません。
医療者が体調を崩してしまっては、患者さんにもご迷惑をお掛けしてしまいます。
夏の果物を楽しみながら、元気にこの暑さを乗り切りたいと思います。
院長 小西宏明
2026-08-05 22:19:23
クリニックブログ
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