インフルエンザが、昨年よりも約1年早いペースで警報レベルに近づいています。
一昨年は年末年始に流行のピークを迎え、函館市内では休日や夜間の当番医療機関が大混乱しました。そして昨年は、同じような状況が11月末に起きています。東京地区の流行状況を踏まえると、今年はさらに早く、来月末がピークになる可能性も考えておかなければなりません。
これまでインフルエンザは「季節性」と言われ、年明けに気温がグッと下がる1月中旬頃、冬休みが終わった子どもたちの学校生活が再開すると患者数が増える、という一定のパターンがありました。しかし、その「規則性」は崩れつつあります。
基本的な感染対策は、手洗い、換気、人混みや密集を避けることです。ワクチンも今年は前倒しで接種を始める医療機関があり、明日10月1日から定期接種も始まります。インフルエンザワクチンには発病を減らす効果に加えて、重症化を防ぐ効果があります。特に高齢者や基礎疾患のある方には重要です。
一方、SNSにはワクチンの効果を否定したり、接種そのものを拒否したりする情報も流れています。自然災害の際にも、別の地域や海外の画像を使って不安を煽り、閲覧数を稼ぐような情報が問題になります。
情報が簡単に手に入る時代になった一方で、「何を信じるか」を判断する力が、これまで以上に重要になりました。
折しも、AIによるハリケーンの進路予測が被害の回避に役立ったというニュースがありました。将来はインフルエンザの流行も、AIによってかなり精度よく予測できるようになるかもしれません。
しかし、予測できるだけでは十分ではありません。気象予報と同じように、その予測を「では、どう行動するか」に結びつける必要があります。
流行が予測できれば、ワクチン接種の時期を調整する、感染対策を強化する、高齢者施設や学校に早めに注意を呼びかける――医師として、具体的な行動につなげることができます。
今年も函館では、早晩インフルエンザの警報が発令されるでしょう。
明日からのワクチン接種と、基本的な感染対策。まずは出来ることから始めていただきたいと思います。
院長 小西宏明
2026-09-30 21:30:15
クリニックブログ
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