クリニックの建物は周囲の景観に配慮した落ち着いたデザインを心掛けました。私の好きなフランク・ロイド・ライト(米国)の建築を意識しています。
拘りをもった建物は木造です。年月を経て機能的にも馴染んでいけるようにしたいと思います。
外観(No.01)は白と黒を基調とした配色で縦と横のラインを強調し、屋根は緩やかな傾斜を付けました。
入り口を入ったところの風除室(No.04)にはステンドグラスをはめ込みました。直線で構成され、ブルーとイエローのガラスをアクセントにしました。待合室(No.03)から柔らかな光を見ることが出来ます。
待合室(No.03)の壁にはライトが実際の住宅用にデザインした電灯を設置しました。レプリカですが、やはり本物のデザインには迫力があります。ソファーは、足腰が弱った方に配慮して座りやすく立ちやすい高さと奥行きにしました。
診察室(No.05)は足の診察がしやすいように広めにしました。少々古びたデスクは私が大学病院で10年余り使ってきたものです。ブルーのパーツがさり気なく取り入れられている点が気に入っています。
2階に手術室(No.08)とリカバリー室(No.10)があります。リカバリー室(No.10)は手術の前後に使用します。落ち着いて手術に臨めるように、術後はゆっくり休めるようにデザインしました。一般住宅のようにベッドの高さは低めで、電灯も柔らかい色合いにしました。